札幌市篠路小　１５０周年記念式典　５００人が大きな節目祝う　ありがとうの会で篠路検定

（札幌市 2021-11-15付）

６年生のみが体育館に集合して式典に臨んだ

　札幌市立篠路小学校（加藤勝宏校長）で１０日、開校１５０周年記念式典とありがとうの会が開かれた。全校児童や教職員、来賓を合わせて約５００人が出席。式典で加藤校長は「世界全体で大変な状況が続いているが、自分だけでなく、世界や篠路のこれからについて考えて学校生活を送ってほしい」と呼びかけた。ありがとうの会では、学年ごとに児童が考案したオリジナルクイズ「篠路検定」の動画などを放映し、大きな節目を祝った。

　同校は、明治５年に篠路教育所として開設。昭和３０年に札幌市と篠路村の合併により、札幌市立篠路小学校となった。

　学校教育目標に、「たくましく生きる子」「なかのよい子」「よろこびをもつ子」を掲げ、知・徳・体の備わった子どもの育成を目指している。

　今回は、新型コロナウイル感染症防止のため、１～５年生は各教室からオンラインで参加。６年生は体育館に集合して式典に臨んだ。

　式辞に立った加藤校長は児童に対し、「学校教育目標でも示している３つの姿を目指してほしい」と強調。その上で、「世界全体で大変な状況が続いている。自分だけでなく、世界や篠路のこれからについて考えて学校生活を送ってほしい」と呼びかけ、次代を担う児童の成長を願った。

　つぎに、札幌市教委の檜田英樹教育長、同校保護者と先生の会の菊地智昭会長が祝辞を述べた。

　檜田教育長は、篠路の歴史を紹介した上で、「当時の人の努力が現在につながっている。小さな努力を積み重ね、友達や先生、保護者に感謝の気持ちをもって学校生活を過ごしてほしい」と努力の継続を呼びかけた。

　菊地会長は、「皆さんはつぎの時代の篠路を担っていく。学校での様々な経験・成長を通して、またつぎの世代に篠路の発展をつないでいってほしい」と期待を寄せた。

　このあと、記念誌や記念映像のDVDの制作に協力した２団体の代表者が、加藤校長に記念品の目録を手渡した。加藤校長は、２者に感謝状を贈呈した。

　式典終了後は、ありがとうの会を実施。１～６年生、特別支援学級の児童が考案・事前収録した、同校や篠路地域にまつわるクイズ「篠路検定」の動画を放映した。

　「学校が開校したのは何年？」「写真に写っているのはどこでしょう」など、各学年が篠路や学校に由来する問題を出題。各教室から画面を通して解答し、地域や学校の魅力を再確認した。

　６年生の代表児童は「学校に残せるものは何かを考えて残りの学校生活を過ごしたい。篠路小学校１５０年間ありがとう」と感謝の気持ちを伝えた。

(札幌市 2021-11-15付)