相談支援パートナー事業モデル校　４年度　小学校１００校に拡充　札幌市教委　不登校未然防止

（札幌市 2022-01-26付）

　札幌市教委は４年度から、市立小学校で実施している相談支援パートナーのモデル校の拡充を計画している。現在は４０校で実施しているが、新年度新たに約６０校を指定し、計１００校程度とする。低年齢化が進行している小学校での不登校の未然防止に努めていく。

　市教委は、平成２４年度から実施している心のサポーターモデル事業などで退職教員や地域人材を活用した不登校支援を推進。２７年度からは相談支援パートナー事業として、全中学校および中等教育学校に相談支援パートナーを配置している。

　小学校では、元年度２学期から２０校に相談支援パートナーを試行的に配置。本年度は４０校に拡大して、支援体制の充実を図っている。

　一方で、市における２年度の不登校児童生徒数は小学校が１０７５人、中学校が２４００人の計３４７５人。小・中学校ともに全国同様増加傾向にあり、特に近年では小学校の増加が顕著となっている。

　これらの状況を踏まえ、市教委は小学校における相談支援パートナーのモデル校を拡充する予定。来年度は約６０校を新たに指定し、合計で１００校程度となる見通し。

　モデル校では、教室に入れない児童生徒への別室における学習等の支援や、家庭への連絡・訪問などを支援パートナーが担い、早期段階での未然防止や早期対応につなげていく。

(札幌市 2022-01-26付)