札幌市中文連　３年度にれ賞等　にれ賞　白石中・岡堀さん　奨励賞は新川西中の臼杵さん

（札幌市 2022-02-22付）

にれ賞に輝いた岡堀さん（中央左）

　札幌市中学校文化連盟（勝田真塩会長）は、３年度にれ賞と奨励賞の受賞者を決定した。にれ賞は、札幌市立白石中学校３年生の岡堀愛花さん、奨励賞には札幌市立新川西中学校３年生の臼杵優さんの作品が入選した。新型コロナウイルス感染防止のため、両校の校長が会長代理として生徒に表彰状を手渡し、さらなる活躍に期待を寄せた。

　市内中学生の文芸作品を集めた文芸誌『にれ』は、昭和３０年から発行。本年度は１８００点以上の応募の中から選ばれた各部門の受賞作品を収録している。

　作品は創作、思索、鑑賞批評などの部門ごとに選考。各部門の中から最高賞のにれ賞、奨励賞を選出している。

　今回、ホテルライフォート札幌で授賞式を予定していたが、新型コロナウイルス感染防止のため中止。両校の校長が、会長代理として表彰状と記念品を２人に手渡した。

　岡堀さんの作品『家族へ』は、ある家族の夕食にまつわる話を手紙形式で描いたもの。少しずつ結末への伏線をちりばめるという工夫された構成になっている。

　岡堀さんは「手応えはあったので掲載されるのではと思っていたが、まさかにれ賞を受賞できるとは思いもしなかった。作品を楽しみ、愛してくれた多くの方々には感謝の気持ちでいっぱい」と笑顔を見せ受賞を喜んだ。

　臼杵さんの詩『初夏』は、様々な印象を与える絶妙な言葉選びによる、中学生らしさと表現力の豊かさが評価された。

　臼杵さんは「奨励賞という形で評価をいただくことができて光栄。作品を通じて、七七七七、七七七五の都々逸のリズムの魅力に気づいてくださった方がいたなら幸い」と話していた。

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奨励賞を受賞した臼杵さん（右）

(札幌市 2022-02-22付)