釧路市４年度予算案　地域等と連携し読書支援　学力向上へ秋田県大館市調査

（市町村 2022-02-22付）

　【釧路発】釧路市は１８日、４年度予算案を発表した。一般会計の総額は前年度当初比１・２％減の９５１億円。うち教育費は８・１％減の４８億３９９５万円となった。関係者が連携して読書活動などを支援していくほか、学力向上に向け秋田県大館市への派遣調査を行う。

　学校図書関連事業に１１６４万円を措置。各学校の図書整備の充実に加え、魅力ある学校図書館づくりをはじめとした学校・家庭・地域の連携による読書活動等への支援等を図る。

　このほか確かな学力推進向上に向けた取組では、市標準学力検査と生活・学習意識調査の実施、市学力向上推進委員会委員による秋田県大館市への派遣調査等を行う方針。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり。

▼子育て

▽思春期ライフデザイン＝６４万円

　青少年への正しい性知識の普及啓発と乳児ふれあい体験事業等を通じた自分の将来を考える場づくり。

▽児童館＝１２５６万円

　放課後児童支援員認定資格取得等のための研修受講、医療的ケア児の受け入れのための看護師配置など。

▽ひとり親家庭自立支援促進＝２５７４万円

　ひとり親家庭を対象とした就労サポート、学習の場の提供、自立支援教育訓練給付金等の支援。

▼保健・医療

▽高等看護学院学生確保対策＝８万円

　学生確保に向けた道内高校等への訪問。

▽生活習慣病予防推進＝２５２万円

　若者検診および札幌医科大学との連携によるキッズ健診の開催、小学生を対象とした運動実践事業など。

▼生涯学習

▽図書館管理運営＝４２６１万円

　計画的な図書館資料整備、図書館システムの更新など。

▽生涯学習センター施設整備＝１億９７０５万円

▽市民文化会館施設整備＝１２８４万円―ゼロ市

▽こども遊学館施設整備＝２８１７万円

　３階展示機器装置更新（宇宙Q＆Aほか）、クーリングタワー改修工事など。

▼学校教育

▽確かな学力向上推進＝８８８万円

　市標準学力検査と生活・学習意識調査の実施、学力向上先進地調査など。

▽特別支援教育推進＝１２５２万円

　看護師の配置等による医療ケア児への支援体制の拡充、専門家の巡回相談。

▽スクールソーシャルワーカー活用＝４６１万円

　スクールソーシャルワーカーの配置による包括的な不登校対策。

▽不登校対策＝２４２万円

　不登校児童生徒を対象とした宿泊体験学習の実施、登校支援プログラムの実施、適応指導教室（ふれあい教室）の移転など。

▽いじめ非行防止対策＝１３７万円

　Q―Uとアセスの２種類のアンケート調査による学校適応度の把握等、いじめ防止基本方針に基づくいじめ防止対策など。

▽防災教育推進＝３万円

　地震・津波等の災害に関する体験的学習の推進。

▽コミュニティ・スクール活用推進＝７０万円

▽地域人材育成推進＝３７５万円

　地域学校協働本部事業による地域学校協働活動推進員の配置など。

▽放課後子どもプラン＝２８９万円

　放課後チャレンジ教室の実施（興津小）。

▽教育指導奨励・指導主事＝１５万円

　小中英語教育連携セミナーの開催など。

▽キャリア教育推進＝４０万円

　JC連携協定に基づくキャリアシンポジウムなど。

▽学校の在り方検討＝３９万円

　小・中学校の在り方に関する計画案の策定に向けた検討、地域懇親会の開催。

▽学校施設環境整備＝２７０万円

　学校施設の樹木のせん定など。

▽小学校施設整備＝４５０万円

　清明小、新陽小の加圧給水ポンプ改修―ゼロ市

▽中学校施設整備＝５６１１万円

　幣舞中屋内体育館屋上防水改修ほか２件。

▽新給食センター整備＝８４１９万円

　新給食センター建設にかかる基本・実施設計（２年目）・地質調査など。

▽就学奨励＝７３万円

　就学援助システム改修。

▽口腔健康管理＝７６７万円

　フッ化物洗口の全校実施（小学校）。

▽家庭教育支援＝２４５万円

　家庭教育支援チームによる不登校等教育的課題を抱える家庭への支援など。

▽読書活動支援＝３０万円

　魅力ある学校図書館づくりをはじめとした学校・家庭・地域の連携による読書活動の支援。

▽釧路北陽高英語力向上推進＝４７１万円

　ALTの専属配置・英語資格試験受験料助成。

▽釧路北陽高施設管理＝２１６万円

　単位制移行にかかる教科書等保管のための個人ロッカー整備。

(市町村 2022-02-22付)