南幌町４年度予算案　小・中に学習クラウド　高校等通学費補助を継続

（市町村 2022-03-09付）

　【岩見沢発】南幌町は２月２５日、４年度予算案を発表した。一般会計の総額は、前年度当初比１２％減の６１億４７７２万円。教育費は２・６％減の３億７３２１万円で、構成比は６・１％となっている。新規事業として、中学校改修に５８０万円、ＩＣＴ活用に２０２万円、英語検定料助成に４９万円を配分した。ＩＣＴ活用では小・中学校向け学習クラウド「スマイルネクスト」などを導入する。

　継続事業では、スポーツセンター改修に２１６７万円、高校等通学費補助に１４９３万円を充てた。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり。

▽姉妹町交流＝３１１万円―熊本県多良木町と小学生対象の児童相互交流など

▽学童保育＝９１４万円―保護者が就労等している家庭の小学校１～６年生対象

▽児童生徒等医療費助成＝１３４１万円―中高生等は窓口負担を１割としていたが、医療費無料化の対象を高校生等までに拡充

▽食育活動推進＝４６７万円―小中学生を対象とした食育実践など

▽南幌高支援＝２１０万円―進学入学金補助（進学に対して大学２０万円、短大・専門学校１０万円を補助）、資格取得検定料補助（簿記検定など各種資格取得にかかる検定料全額補助）

▽特別支援教育推進＝７０１万円―特別支援教育学習支援員（小学校４人・中学校２人）、特別支援学級生活介助員（小学校１人）

▽高校等通学費補助＝１４９３万円―高校、高専、特別支援学校高等部に通学する生徒の保護者対象。入学から３年間、通学先の学校により一定額（上限年間１０ヵ月分）を補助

▽中学生国際留学プログラム＝３２０万円―新型コロナウイルスにより生徒を海外へ派遣することが難しいことから、国内で海外留学と同等の英語学習環境が整った施設での語学研修へ派遣することにより国際社会で活躍できる人材の育成を図る。基礎的な英会話能力を有し、かつ国際社会に対して興味を持っている町内に居住する中学生対象

▽少人数学級教職員加配＝５０２万円―小学校の在籍中を通じて２学級を維持するため６年生に少人数学級を導入し、町独自で教員の加配を行う

▽公設学習塾＝３８６万円―小学４年生～中学３年生の算数・数学、英語（小学６年生のみ）

▽ＩＣＴ活用（新規）＝２０２万円―小・中学校向け学習クラウド「スマイルネクスト」など

▽英語検定料助成（新規）＝４９万円―小中学生の保護者に検定料の半額を助成（１人につき年１回）

▽中学校改修（新規）＝５８０万円―南幌中体育館改修実施設計

▽青少年健全育成＝４２９万円―放課後子ども教室など

▽芸術・文化推進＝１１６万円―文化協会活動助成など

▽読書活動推進＝４１万円―読み聞かせなど

▽子ども体力向上＝２７８万円―小学生スイミングスクールなど

▽スポーツセンター改修＝２１６７万円―実施設計

▽給食主食補助（給食運営）＝３４６万円―米や麺・パンといった主食費用を町が負担して保護者の負担軽減を図るとともに、自然の恵みによって得られる食材や生産者に感謝の気持ちを育み、食事の大切さを伝える

(市町村 2022-03-09付)