幌加内町４年度予算案　高校６次産業化を支援　地域留学生受入等加速も

（市町村 2022-03-09付）

　【旭川発】幌加内町は１日、４年度予算案を発表した。一般会計は９％減の４１億４３２５万円。うち教育費は２８・６％減の４億５３５０万円となった。朱鞠内コミュニティセンター等耐震改修工事の終了が減額の主な要因となっている。

　教育関係では、新規に高校６次産業化用備品購入に３９３万円を措置。町設置高校で製造する野菜やそばを冷凍し、販売会などで出品できるよう製品開発に使用する。

　継続事業では、高校生の地域留学を促進させる高校魅力化支援を行う。４年度の地域留学生は３人となっており、さらなる魅力発信に努めることで生徒の受入・募集を加速化させる。

　教育関係の主な事業はつぎのとおり。

▼民生費

▽保育人材確保支援＝４０６万円―保育現場の体制整備に伴う人材確保に必要な保育手当補助など

▽乳幼児等医療費＝２８７万円―中学３年生までの医療費全額無料

▼労働費

▽町ワーキングホリデー補助＝６０万円―都市部に暮らす若年者が一定期間地域に滞在し、仕事を通じて収入を得ながら町民との交流や地域体験をしてもらうワーキングホリデー補助

▼教育費

▽高校６次産業化用備品導入（新規）＝３９３万円―町設置の幌加内高校において生産から加工製造・販売まで一貫した６次産業化への学習を強化促進するため急速冷却冷凍機などを導入し、農場野菜や生そば等を活用した製品製造に向けた開発を行い、各種販売会で出品・販売

▽高校魅力化支援＝９２５万円―３年目を迎えた「高校生の地域留学促進のための高校魅力化支援事業（地域留学３６５事業）」として道外から地域留学生３人を迎えるための必要経費を計上し、留学生の受入・募集を加速

▽生涯学習センターふれあいホール舞台吊物装置改修（新規）＝３１３７万円―手動の舞台吊物装置を購入

▽中央公民館耐震改修＝４９２０万円―耐震改修工事

(市町村 2022-03-09付)