美瑛町４年度予算案　不登校児童生徒を支援　奨学金返還支援で地元定着

（市町村 2022-03-10付）

　【旭川発】美瑛町は２月下旬、４年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比８・８％増の１０３億８２００万円。うち教育費には１５・２％減の４億４２６５万円を計上した。美馬牛中学校など各学校改修工事や、スクールバス整備が前年度で完了したため減額となった。

　新規事業をみると、教委所管では不登校児童生徒支援に８５万円を計上。総務課では地元を離れた高校生や社会人のために奨学金返還支援を行い、地元就業による定着を促す。

　教育関係の事業はつぎのとおり。

▼総務課

▽奨学金返還支援（新規）＝９７万円―若年層を中心に人口が町外に流出している中で、若者の地元就業などによる地方定着のため就業状況に合わせた町の奨学金返還支援を行う。美瑛高卒業生を対象に月２万円、その他の対象者に１万５０００円を補助

▼文化スポーツ課

▽十勝岳ジオパーク推進（新規）＝１０４６万円―新拠点施設整備

▽スポーツセンター改修（新規）＝９９７０万円―屋根防水改修、アリーナ壁面改修を行い長寿命化を図る

▼教育委員会

▽教育専門員管理＝３００４万円

▽不登校児童・生徒支援（新規）＝８５万円

▽小学校キャリア教育推進＝２３万円―小学３年生以上に自分たちの住む美瑛の歴史や社会資源を学ぶ「ふるさと学習」を実施

▽中学校キャリア教育推進＝２１０万円―中学２年次宿泊研修で大手企業を訪問し、職業観をかん養する取組を実施

(市町村 2022-03-10付)