美深町４年度教育行政執行方針　ＣＳで地域の声教育に　仁宇布小中で小規模特認校

（市町村 2022-03-15付）

美深町・草野孝治教育長

　【旭川発】美深町教委の草野孝治教育長は４年度教育行政執行方針において、コミュニティ・スクールを通じて地域の声を生かした教育活動の展開や、いじめの未然防止・早期対応に努める。また、仁宇布小中学校で小規模特認校制度の導入を進めるほか、美深高校および美深高等支援学校への支援を行うとした。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学校教育の充実

　学校運営協議会（コミュニティ・スクール）を通じた地域と共にある学校づくりを進め、保護者や地域の声を生かした教育活動の取組と地域資源の活用などによって、ふるさとへの誇りを持ち、社会に貢献できる次代を担う人材の育成を図る。

　１人１台のタブレット端末等のＩＣＴ環境の活用によって、情報手段を活用するための資質・能力の育成や「個に応じた指導」の充実を着実に進める。

　英語教育では、英語教育推進担当者と２人の外国語指導助手を継続して配置し、英語教育の充実のための取組を推進する。

　特別支援教育については、特別支援教育支援員の配置とともに、美深高等養護学校や保健福祉分野などの関係者との連携によって、適切な支援を行う。

　いじめや不登校・児童虐待への対応については、望ましい人間関係を築く力を育むとともに、いじめの積極的な認知と組織的な対応、不登校児童生徒への初期段階から組織的・計画的な支援に努めるほか、児童虐待における関係機関との連携など、未然防止、早期対応に取り組む。

　道教委の協力を得てスクールカウンセラーを各小・中学校に派遣するほか、子ども相談支援センターなどの相談窓口の情報提供を行う。

　仁宇布小中では、地域産材を活用した木のぬくもりを感じる新しい校舎での学びと、山村留学による特色ある教育活動に取り組むとともに、学校の魅力づくりと合わせて、様々な課題を抱える児童生徒の学びを保障するため小規模特認校制度の導入を進める。

　また、山村留学ホスターホームの改修を行い、生活環境の整備に努める。

　美深小については、体育館の非構造部材の耐震化に向けて調査設計を行う。

　このほか学校教育施設や教員住宅の適切な維持管理、修繕による環境整備に努める。

　美深高では、美深高校教育振興協議会を通じた支援と大学等への進学を支援する奨学金制度を継続する。

　美深高等養護学校については、生徒の社会的自立に向けた教育活動の充実が図られるよう、美深高等養護学校協力会による支援を継続する。

▼社会教育の充実

　家庭・地域教育の推進では、家庭の教育力向上が図られる学習機会と情報の提供や「美深の子どもはみんなで守り育てる」との意識を醸成し、地域ぐるみの交流活動等を通してサポートに努める。

　子どもたちの放課後の安全・安心な居場所づくりと多様な学習・交流活動を推進するため、児童館、放課後子供教室、放課後児童クラブの運営を継続する。

(市町村 2022-03-15付)