道教委　４年度就職指導改善研究　松前高など６校指定　早期離職防止へ生徒支援

（道・道教委 2022-04-14付）

　道教委は、就職指導の改善に関する研究の４年度研究指定校６校を決定した。新規は松前高校、旭川北高校（定時制）、白糠高校の３校で、定時制高校の指定は３年ぶり。今月下旬に研究計画を決定し、早期離職の防止やオンライン面接のマニュアル整備など就職試験に臨む生徒への支援に取り組む。

　就職指導の改善に関する研究は、実践研究校を指定して社会や職業への円滑な移行に向けた調査研究を行うことで、高校における就職指導の改善・充実を図るもの。

　研究期間は１年間。実践研究校は①早期離職改善のための就職後の生徒に対する支援②就職未内定のまま卒業した生徒に対する支援③進路希望を設定できずに卒業した生徒に対する支援④ＩＣＴを活用して就職試験や関係機関による相談会等に臨む生徒の支援―に関する調査・研究に取り組み、成果の普及を図る。

　４年度の研究指定校は前年度の伊達開来高校、静内農業高校、標津高校をはじめ、新規の松前高、旭川北高定時制、白糠高を加え６校。定時制高校の指定は平成３１年度の室蘭栄高校以来となる。

　伊達開来高は前年度、企業が求める人材像等を把握するためのアンケート調査を実施。本年度は取組の成果を踏まえ、離職の原因分析やオンライン面接のマニュアルの整備に取り組む予定となっている。静内農業高は、オンラインツールを活用した進路指導や面接指導マニュアルをはじめとするデータベースの一層の充実を図っていく。

　４月下旬に実践研究校の研究計画書を決定し、２１日に進路指導対策会議を開催。進路指導上の諸課題について研究協議を行う。各学校で進路指導の充実に向けた取組を進め、９月末までに中間報告書を作成し、１０月をめどに第２回会議を開催する。

(道・道教委 2022-04-14付)