道教委 3年度公立学校等教育実践 ICT活用など86実践 学校改善推進に向け活用を
(道・道教委 2022-04-14付)

 道教委は3年度道公立学校等教育実践をまとめ、各課ホームページで公開している。学力・体力の向上の取組、ICTの活用や産業教育など各校種の86実践を掲載。校内研修等で活用して学校改善を推進するよう呼びかけている。

 道教委は毎年度、各学校の教育実践のさらなる充実を図るため、道内の学校から教育実践の成果を募集している。

 本年度は、小・中学校67実践、高校14実践、特別支援学校5実践を義務教育課・高校教育課・特別支援教育課のホームページで公表している。

 小・中学校は、学校力向上、学校改善、学力・体力の向上や今日的課題に対応した多様な実践を取り上げている。函館市立赤川小学校は、公立はこだて未来大学と連携した情報リテラシー教育に関する教材開発と授業実践を紹介。

 高校に関する教育実践は14校で、産業界と一体となって職業人材を育成する岩見沢農業高校や、遊覧船ガイドを活用した学校設定科目「地域ビジネス」に取り組む虻田高校など。

 特別支援学校では、旭川聾学校、星置養護ほしみ高等学園、室蘭養護学校の3校によるICTを活用した授業や端末を活用した実践を取り上げている。

 3年度道公立学校等教育実践の対象校等はつぎのとおり。

【小・中学校】

◆学校力向上や学校改善に関する実践

▽美唄市立東小=学びに向かう子どもの育成~算数科における学びの土台を生かした、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業づくり

▽石狩市立石狩中=学校力向上に関する総合実践事業の推進~指定地域全体で取り組む重点的な取組内容の実践

▽千歳市立北進小中=自己決定と意思表示をキーワードとしたカリキュラム・マネジメント~かかわりの中で自立しようとする子どもの育成に向けて

▽小樽市立稲穂小=地域で9年間の学びを保障する新たな学校力向上の取組~地域・社会に開かれた教育課程の実現と「働き方改革」の推進

▽伊達市立伊達小=オンライン授業の体制整備を通した組織力の強化~クラスター対応と学びの保障の実際

▽えりも町立えりも小=個への支援と授業改善による学力向上の取組

▽函館市立駒場小=学校力向上に関する総合実践事業~ICTを効果的に活用した教育の質の向上と業務改善の実践

▽厚沢部町立厚沢部小=全ての児童の可能性を引き出す「令和の日本型学校教育」の実現~日常的なICT端末活用による「個別最適な学び」「協働的な学び」に向けた指導方法・教材の工夫改善

▽名寄市立名寄東中=名寄市が一体となった学校力向上の推進

▽留萌市立港南中=自校の課題を踏まえた学校改善~「確かな学力の定着」に向けた実践

▽稚内市立稚内南小=学び続ける学校を目指す「チーム南小」の取組~学校力向上を生かした学校改善

▽網走市立第一中=学校力向上に関する総合実践事業の推進~子どもの姿に「一中風土」を映し出す取組

▽大樹町立大樹小=学校力向上のための地域内小・中学校における連携の在り方~地域連携を通して取り組む学校改善

▽帯広市立広陽小=地域全体での学校力の向上に向けて~「授業改善」と「働き方改革」の推進・充実

▽鹿追町立笹川小=学校評価をもとにした学校運営の改善~学校評価による学校教育目標の重点化

▽釧路市立清明小=協働的な指導体制の確立と検証

▽別海町立別海中央小=組織力・計画的な学校改善~「目指す子どもの姿」を共有した取組と成果普及の体制整備を通して

◆今日的な教育課題等を踏まえた特色ある実践

▼学びの保障

▽夕張市立夕張中=新型コロナウイルス感染症等に伴いやむを得ず登校できない生徒への「学びの保障」の実践

▼授業改善の取組

▽白老町立白翔中=生徒の実態に寄り添った深い学びの実現に向けた授業実践~学校環境の充実改善を通じて

▽旭川市立末広北小=4つの「A」を意識したICTを活用した授業づくり

▽幕別町立幕別中=主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善~学びの質を高める授業改善と組織的な授業改善サイクルの実現

▼学力向上

▽新冠町立新冠小=基礎的・基本的な学力の定着を目指す取組~学力向上推進委員会を軸とした学力向上策

▽稚内市立稚内中=生徒の学力を保障する組織的な取組の推進~検証改善サイクルの確立による授業等の改善

▽紋別市立潮見小=全校で学力向上を目指す「チーム潮小」の取組~3つの視点からのアプローチを通して

▽湧別町立湧別小=学力向上に向けた日常の授業改善~国語科を軸に「言葉の力を高める」

▽標津町立川北小=組織的・計画的な学校改善~「目指す子どもの姿」を共有した取組と成果普及の体制整備を通して

▼授業改善推進チーム

▽白老町立萩野小=授業改善推進チームを効果的に活用した実践~指導と評価の一体化を意識した授業改善

▽剣淵町立剣淵小=「授業改善推進チーム活用事業」の実践

▽授業改善推進チーム北見市(中央小、東小、高栄小)=授業改善推進チームとの連携による日常授業の改善

▽授業改善推進チーム釧路市(釧路小、新陽小、武佐小)=自主的かつ持続的な授業改善

▽授業改善推進チーム根室市(北斗小、花咲小、成央小)=授業改善推進チームを活用した授業力向上の取組について

▼ICTの活用

▽喜茂別町立喜茂別小=ICTを活用した授業実践

▽旭川市教委=旭川市のICT端末の運用・活用にかかる取組

▽美瑛町立美瑛小=1人1台端末とICT機器を活用したプログラミング教育の実践

▽遠別町立遠別小=ICT機器を活用したプログラミング教育の実践

▽中頓別町立中頓別小=児童の学びを保障するオンライン学習等の取組~ICT機器を活用した教育活動への転換に向けて

▽鹿追町立鹿追中=ICTを効果的に利活用した学力向上の取組

▽豊頃町立豊頃小=プログラミング教育事業の実践

▽羅臼町立知床未来中=全ての生徒の学びを保障するオンライン授業の実施について

▼1人1台端末の活用

▽岩見沢市立南小=GIGAスクール構想に向けた1人1台端末の活用

▽新篠津村立新篠津中=1人1台端末を活用した授業づくり~子どもの「安全・安心」と「学びの保障」の両立を目指す学校づくりへの挑戦

▽新ひだか町立静内小=1人1台端末を生かしたICTの効果的な活用~魅力ある学校づくりのために

▽八雲町立熊石小=端末を日常の学習ツールとして活用するための持ち帰りによる取組

▽網走市立東小=子どもたちの学びの質を高める1人1台端末の活用

▽浦幌町立浦幌小=1人1台端末におけるデジタル教科書を活用した算数の実践

▽釧路市立遠矢小=1人1台端末を効果的に活用した教育活動の実践~より確かな児童の学びのために

▽羅臼町立春松小=1人1台端末を活用した学習内容の質の向上および学びの保障

▼外国語・外国語活動

▽夕張市立夕張中=市、教育委員会および民間と連携したグローバル社会で活躍する人材育成の取組~小・中・高で取り組む10年間のオンライン英会話の実践

▽湧別町立開盛小=極小規模校における外国語に慣れ親しむ活動の充実

▼体力向上

▽倶知安町立北陽小=体育エキスパート教員活用事業を活用した体力向上に向けた実践

▽幕別町立幕別小=全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果を活用した実践

▼校種間の連携

▽苫小牧市立明野中=学校種間の円滑な接続による中一ギャップ解消に向けた実践

▼小中一貫

▽長沼町立長沼中=9年間を見通した教育課程に基づく小中一貫教育の推進~各教科の系統表の作成を通して

▽七飯町立大沼岳陽学校=「学校がよみがえる」小中一貫施設一体型教育の実践~大沼岳陽学校の挑戦

▽帯広市立大空小=義務教育学校開校に向けた小中一貫教育の充実に関する実践

▼道徳科

▽奥尻町立奥尻小=道徳教育の充実に関する実践~自尊感情や自己肯定感を高めるための道徳科の授業改善

▽帯広市立帯広小=道徳的実践意欲を高める地域素材「十勝野」の活用

▼ESD・SDGs

▽斜里町立知床ウトロ学校=知床ウトロ学校のESD実践~「地の果て」のオープンカリキュラム

▼世界遺産

▽函館市立大船小=世界文化遺産を生かした実践

▼アイヌの人たちの歴史・文化等

▽幕別町立白人小=アイヌの人たちの歴史・文化等に関する実践~白人(ちろっと)小のここがスゴイ

▼防災・安全

▽北広島市立西部中=小中一貫教育とコミュニティ・スクールを両輪とした防災教育の実践

▽豊浦町立豊浦中=自らの命を守る力を育み、地域貢献力の高い生徒の育成を目指す防災教育の実現~迫る危機を確実に乗り越えるための地域の連携・協働の取組を通して

▽上士幌町立上士幌小=命を守る防災教育

▼理科教育

▽苫前町立苫前小=理科教育の充実に向けて

▼NIE

▽新ひだか町立三石中=新聞は学校の学びを社会へつなげる役割~新聞を活用したNIEの教育実践

▼情報リテラシー

▽函館市立赤川小=大学と連携した情報リテラシー教育にかかる教材開発と授業実践

▼働き方改革

▽旭川市立知新小=「働きやすさ」に加え「やりがい」にも着目した働き方改革

【高校】

▽岩見沢農業=産業界と一体となって地域産業界を支える革新的職業人材の育成

▽札幌西定時制=「観点別学習状況の評価」を活用した指導改善

▽倶知安=主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善に関する実践~新学習指導要領を踏まえた、指導と評価の一体化の実践

▽虻田=地域の教育資源を活用した本校の教育活動~洞爺湖遊覧船ガイドを活用した学校設定科目「地域ビジネス」

▽日高=地域資源を活用し、地域へ還元できる探究活動の取組~全国高校生体験活動顕彰制度「地域探究プログラム」の利用

▽上磯=GIGAスクール環境を生かした学校づくり

▽江差=「学校づくり×地域づくり」の実践 地域学~おかえり南檜山~の立ち上げ

▽名寄=探究的思考ツールの開発~「名高探究スキル」を活用した探究活動の取組

▽苫前商業=地域に根ざした探究活動によるスクール・ミッションの実現~地域の未来を創っていく生徒の育成

▽稚内=目指せ=「わっかない人(びと)」~「稚内学」「総合的な探究の時間」の学びを通じた地域貢献

▽置戸=学校改善に関する実践~将来構想委員会の実践から

▽広尾=学校運営協議会との連携を重視した重点教育目標の達成に向けた取組

▽釧路湖陵全日制=持続可能な学校改善の取組~教職員の働き方改革を出発点に

▽標津=標津町と標津高校で取り組む「地域循環型防災教育」

【特別支援学校】

▽旭川聾=ICTを活用した授業実践の充実に向けた取組

▽旭川聾=外国語活動、外国語科の教科担任制導入の取組

▽星置養護ほしみ高等学園=知的障がい特別支援学校における1人1台端末を活用した実践~タブレット端末のカメラ機能と2次元バーコードから広がる学び

▽星置養護ほしみ高等学園=主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善~生徒同士の協働的な学び

▽室蘭養護=ICTを活用した効果的な学習活動の充実を目指して~ICT活用に関する教師の学び合いを通して

(道・道教委 2022-04-14付)

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