札特協　３年度特別支援教育の現状　担任１人指　　導　小・中で最多に　通常学級の障害児童生徒支援

（札幌市 2022-05-10付）

　札幌市特別支援学級・通級指導教室設置学校長協会（札特協）は、３年度に実施した調査「特別支援教育の現状」の結果をまとめた。「通常の学級に在籍する障害のある児童生徒へ支援状況」に関する回答では、「担任が１人で通常の学級の教室で指導」が小学校で１７２件、中学校が６８件で、それぞれ最多となった。

＝調査の詳細は後日掲載＝

　調査は、市の特別支援教育の現状を把握し、特別支援教育の望ましい在り方を探るとともに、活動の基礎資料とすることが目的。

　調査は、特別支援学級・通級指導教室の設置校・未設置校を合わせて、２９４校の回答を回収した。

　調査結果をみると、３年度の特別支援学級の在籍児童数は自閉症・情緒、知的、その他の合計で、２５６６人、中学校は１０９１人。

　通常の学級に在籍する障がいのある児童の合計は、３６８６人、中学校は１３２４人だった。

　通常の学級に在籍する児童生徒への支援状況（複数回答可）では「担任が１人で通常の学級の教室で指導」が両校種で最多。小学校は１７２件、中学校は６８件だった。

　小学校では「支援員が通常の学級でチーム・ティーチング指導」が１６１件、「担任以外の教員が通常の学級でチーム・ティーチング指導」が１２６件と続いた。

　中学校では「担任以外の教員が通常の学級でチーム・ティーチング指導」が４４件、「支援員が通常の学級でチーム・ティーチング指導」が４１件となった。

(札幌市 2022-05-10付)