札幌市教委　集団宿泊行事で通知　コロナ踏まえ検討を　留意点や延期等判断明記

（札幌市 2022-05-11付）

　札幌市教委は４月下旬、小・中学校長、市立高校長、市立特別支援学校長等に対して通知「市立学校における集団宿泊的行事（見学旅行・宿泊研修）の実施について」を発出した。４年度の集団宿泊的行事（見学旅行・宿泊研修）の実施について、新型コロナウイルスの感染状況や特性を考慮し、あらためて整理。集団宿泊的行事の基本的な考え方や、実施に向けた留意点、延期等の判断などについて明記している。

　集団宿泊的行事については、感染症対策を徹底した上で、原則実施する。変異株の流行や全国的な感染拡大が懸念されており、感染リスクの回避が一層求められていることから、当初の計画どおりの実施が難しい場合であっても、延期や近距離での実施、旅行日程の短縮など実施方法の適切な変更・工夫について検討する。

　実施の条件として①訪問地が「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」を実施すべき区域と指定されていない状況であること②札幌市が「まん延防止等重点措置」を実施すべき区域と指定された場合は、旅行先の受入れの有無などについても確認した上で、適切に判断すること③実施日において、当該学年が学年閉鎖になっていないこと―の３点を提示した。

　実施に向けては、行程内の全ての利用施設および活動場面等において感染症対策が徹底されるよう、旅行業者や各施設、輸送機関に確実に確認し、あらためて日程や行き先、活動内容等を慎重に検討するとした。

　延期する場合は、キャンセル料が発生する前日までに判断するなど、費用を最小限とするよう留意を求めている。

　基準日以降、実施日前日までに、実施の条件が満たされない場合は、さらなる延期を検討する。

　今後、緊急事態宣言等が発令されるなど感染対策が新たなフェーズに移行した場合は、市教委が全市一律に延期・中止とする場合がある。その場合の対応については、別途通知するとしている。

(札幌市 2022-05-11付)