札幌市　第４次食育推進計画骨子案　開始時期　来年１０月に　新たにＳＤＧｓの考え方

（札幌市 2022-05-12付）

　札幌市保健福祉局は、第４次食育推進計画の骨子案をまとめた。計画開始時期について、数値目標設定に向けた市の健康・栄養調査が未実施のため、当初予定していた来年４月から１０月に延期する。基本理念や取組の実施には、新たにＳＤＧｓの考え方を踏まえ、ライフステージに応じた健康を支える食育の推進などを盛り込む方針。

　計画は健康寿命の延伸や持続可能な食生活を目指した食育を推進するためのもので、５年ごとに策定しており、次期計画は４期目。計画の開始時期は当初、来年４月を予定していたが、半年延期して１０月に変更する。

　１日の野菜摂取量や朝食を欠食する児童の割合などの目標指数を設定するために、前年度に実施予定だった健康・栄養調査が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で本年度にずれ込んだため。

　秋ころにも調査し、前年度開始した国の第４次食育推進基本計画や現行計画の成果と合わせて、次期計画に反映させる。

　骨子案をみると、基本理念は「食を通して豊かな人間性を育みます」を継続。ＳＤＧｓの目標３にある「すべての人に健康と福祉を」といった考え方などを踏まえて、乳幼児から高齢者に至るまでのライフステージに応じた切れ目のない心身の健康を支える食育を推進する。

　基本目標は①生涯を通じた心身の健康を支える食育の推進②食の循環や環境・安全に配慮するとともに、食文化を継承するための食育推進③食育推進体制の整備―の３点を示した。

　基本目標の実現を目指すための６つの基本的施策として「ライフステージに応じた健康寿命の延伸につながる食育」「“農”とのふれあいを通じた食育」「環境に配慮した食生活」「“食”の安全安心の確保」を進めるほか、「食文化継承のための活動への支援」「食育推進体制の整備」を挙げた。

　市食育推進会議での審議、承認を経て、来年度にもパブリックコメントを募集する予定。

(札幌市 2022-05-12付)