道高校長協会　総会・前期研究協議会　新会長に林正憲氏（札幌北）　攻めの経営など「４S」推進

（関係団体 2022-05-12付）

林新会長

　道高校長協会は１０日、ホテルライフォート札幌で４年度総会・前期研究協議会を開いた。新会長に札幌北高校の林正憲校長が就任。会の運営について「攻める」「育てる」など「４S」を掲げ、激しい変化の中でも「攻めの姿勢で学校マネジメントを」と呼びかけた。

　総会には全道から会員２７９人が参加。冒頭、４年度役員案を承認した。

　あいさつに立った林会長は、会の運営に当たり①支える②備える③攻める④育てる―の「４S」を柱に掲げ「万が一を想定して危機に備え、危機管理の経験値を共有しよう」「新学習指導要領の全面実施、BYODの導入など激しい変化の中、攻めの姿勢で攻めの学校マネジメントを」「日ごろから教員の成長を促すとともに、自らが生き生きと仕事に立ち向かい〟あんな校長ならなってみたい”と思われるような存在になろう」などと呼びかけた。

　議事に入り、４年度活動方針、事業計画などを承認。活動方針のうち協会運営については「４S」に沿い「備える―不祥事の未然防止や事後対応など組織的な危機管理力の向上」「育てる―新たな時代の学校経営を担う後継者の育成」など４点を設定した。

　事業計画では、理事研究協議会を６月と５年２月に、文教施策懇談会を８月下旬に、後期研究協議会・全国高校長協会北海道ブロック研究協議会を５年１月に開催する。

　総会後の前期研究協議会では、有朋高校の元紺谷尊広校長が「夢は、地元でつかみ取る＝～北海道の遠隔授業の実際」、鵡川高校の三村素道校長が「鵡川高校における公募校長としての取組」と題し実践発表。

　このうち元紺谷校長は、T―baseの遠隔授業について説明。「地元にいても大学に進学できるなら、夢を地元でつかみ取れる。それがセンターの使命」などと述べた。質疑では「実習など地域ならではのものは地域の学校で行い、普通科目はT―baseで行うことで地域らしい学校を育むことができるのでは」など多くの声が寄せられた。

　４年度役員はつぎのとおり。　　　　　＝敬称略＝

▽会長＝林正憲（札幌北）―新

▽副会長＝宮澤一（札幌南）―新、藤村誠（札幌西）―新、藤井一志（札幌東）―新、吉野光（札幌北陵）―新

▽事務局長＝佐賀聡（北広島西）―新

▽副事務局長＝原田稔朗（石狩南）―新、清水信彦（大麻）―新

▽監事＝木村司（小樽水産）、黒宮裕久（市立札幌平岸）

(関係団体 2022-05-12付)