道教委　北見市端末活用推進チーム　学力向上へ本格始動　ロイロノートを効果的活用

（関係団体 2022-05-11付）

定例報告会で今後の取組などを話し合った

　【網走発】道教委の授業改善推進チーム活用事業における北見市の端末活用推進チームが本年度から始動した。中央小学校（小野祥秀校長）の乙武力哉教諭、東小学校（大友信也校長）の大郷有史教諭、高栄小学校（小西政策校長）の野上明宏教諭の３人が推進教員を担当。市内の１人１台端末に導入している授業支援ツール「ロイロノート」の効果的な活用方法などを中心に、端末を活用した授業改善を推進し、市内全体の学力向上につなげる方針だ。４月２８日には中央小で１回目の定例報告会が行われ、参観した授業内容や今後の取組などについて話し合った。

　授業改善推進チーム活用事業は、教科指導における豊富な経験や実践的指導力を有する授業改善推進教員がチームとなり、１週間単位で同一の配置校に勤務して学校全体の授業改善に取り組むもの。

　１人１台端末を活用した授業改善を図る端末活用推進チームは前年度から開始。本年度は取組を拡充し、北見市を含む７市町８チーム２１校に推進教員が配置された。

　北見市では、令和元～２年度に中央小、東小、西小学校の３校、３年度に中央小、東小、高栄小の３校で国語・算数の授業改善に取り組んできた。

　本年度は、引き続き中央小、東小、高栄小を推進教員配置校とし、新たに端末活用推進チームとして活動を開始。推進教員は１週間単位で各配置校に勤務し、チーム・ティーチングや授業づくりに関する指導助言などを実施。また、週２回連携校（配置校以外の全ての小学校および義務教育学校前期課程）を訪問し、授業参観や校内研修を行う。ロイロノートの効果的な活用方法を中心に、各教科等における１人１台端末を活用した授業改善を進め、市内全体の学力向上につなげる。

　乙武教諭と大郷教諭は、前年度から引き続き推進教員を担当。これまで、チーム・ティーチングや模範授業などを通して国語・算数の授業改善を進めてきた。特に３年度は「単元を通してどのような力を身に付けていくのか」を視点に各教員の授業づくりを支援してきた。

　乙武教諭は「どの先生、どの学級でも端末を使った授業が日常的になるよう支援していきたい」、大郷教諭は「ＩＣＴは、子どもの興味・関心を引き出す武器になると思う。先生方の要望に沿いながら、市内全体における授業づくりの底上げの手伝いができたら」と意気込みを述べた。

　新たに推進チームに加わった野上教諭は、前年度まで市学力向上推進委員会の推進員を務めていた。ＩＣＴ指導力向上研修会で授業を公開したり、講師を担当したりするなど、市内におけるＩＣＴ活用推進に貢献した。「市としての取組の成果を波及させることがミッションだと捉えている。どのように成果を広めていくかを考えながら取り組んでいきたい」と話す。

　２８日、中央小で１回目の定例報告会を開催。各配置校の校長、推進教員、北見市教委やオホーツク教育局の担当者が出席し、学級担任による端末を活用した２授業を参観した。その後、授業内容について協議したほか、現状に関する課題や今後の取組について話し合った。

(関係団体 2022-05-11付)