中頓別町４年度教育行政執行方針　中２･３　ハワイ語学研修　現高校１年生で実施検討

（市町村 2022-05-13付）

中頓別町教委・相座豊教育長

　【稚内発】中頓別町教委の相座豊教育長は４年度教育行政執行方針において、独自事業のハワイ語学研修については、本年度は中学２・３年生を対象に実施していくことを表明した。前年度、新型コロナウイルス感染症の拡大で研修が行えなかった現高校１年生については、ハワイで研修できるよう実施方法を含めて検討していく。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼個性が輝き、明日の社会を担う人を育む学校教育の充実

　これまで町立認定こども園では、森のこども園事業で園児自ら進んで遊びを見つけ、判断し、夢中になって遊びこむことを通して、学校の主体的・対話的で深い学びにつながる主体性、コミュニケーション能力、体力の向上等を図り、年長児を中心に毎週行っている「英語であそぼう」によって、基礎的英語能力の習得を行ってきた。

　中頓別小学校は、配備したタブレットで学校ばかりではなく家庭に持ち帰り、担任が家庭学習のサポートをするなど、新型コロナウイルス感染症等による学校閉鎖等が生じた場合にも対応できる活用の方法を試行した。

　こども園や中学校もＩＣＴを活用した情報発信に積極的に取り組み、パスワード設定などによって個人情報流出防止を心がけながら、参観日や運動会などの学校行事の様子をユーチューブで公開するなど開かれた学校へ新たな取組を始めており、今後もＩＣＴ活用によって時代に即応した学校経営の推進に努める。

　中頓別中学校では、ハワイ語学研修について本年度は２、３年生を対象に実施し、現高校１年生についてはハワイで研修できるよう実施方法を含めて検討していく。

▼子どもの笑顔輝く学びを支援する環境整備

▽新しい学校づくり

　中頓別中は建設後５３年を経過し老朽化が進んでおり、改築が喫緊の課題となっている。町民と子どもたちが触れ合える場として、さらには避難所としての機能を果たす学校とするため、７年の建設着工を目途に町民や子どもたちを含めた学校関係者から意見を聴取しながら、望ましい施設概要、それを実現するための場所選定に結び付くよう町長部局とも連携を図りながら取組を展開する。

　４年度は、基本計画を策定し、ふさわしい学校の形、学校建設場所の選定について町民の皆さんや教育関係者などの意見も伺いながら７年度の建設着工に向けた計画を進めていく。

(市町村 2022-05-13付)