真狩村４年度教育行政執行方針　真狩高と中学校連携へ　習熟度別・少人数指導実施

（市町村 2022-05-19付）

藤澤教育長

　【小樽発】真狩村教委の藤澤祐二教育長は４年度教育行政執行方針において、

義務教育における習熟度別・少人数指導の実施や放課後学習を展開していくとした。また新たに真狩高校と中学校との連携事業を模索するなど、学校間の連携事業を推進していく。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

◆学校教育

▼義務教育

　ＩＣＴを基盤とした創造的な教育活動を展開し、情報機器等の利用に関する倫理観の育成を進める。授業において「習熟度別・少人数指導」を実施するとともに、放課後の学校や公民館を活用し、放課後学習を展開していく。教職員のキャリアに応じた研修会への参加、校内および村内教育研究会の充実を図る。小学校の統合について、５年４月１日から、村内に２校ある小学校を統合し、時代が求める教育を進めていく。

▼高校教育

　ロボットトラクターやドローンを活用したスマート農業を展開するとともに、有機農業を推奨し、安全安心な農業教育に努め、ＧＡＰ教育の充実を図る。インターンシップや企業見学などのキャリア教育を積極的に取り入れ、進路ガイダンスや進路相談、保護者懇談会を通して生徒・保護者・学校による共通認識を図り、きめ細かな指導に努める。農業科目や農業クラブの活動としての各種発表大会、製菓コンクールなどに積極的に出場し、探究的な学びを推進する。

▼いじめ、不登校等の対応

　学校での対応に加え、オンラインによる家庭学習、公民館で開設している「まっかりクラブ」の充実を推進していく。まっかりクラブについては、事業内容、対象者を広げ、不登校だけではなく、困り感のある子どもたちの学習の場としての活用や長期休業中や放課後の学習の場として利用できるよう取り組む。カウンセリングルーム「談」の定期的開館の継続やスクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラーなどの定期的な導入などの取組を進める。

▼学校間の連携事業のさらなる推進

　小・中学校教員の情報共有を密接に行うことで生徒指導の充実に努める。中学校教員による小学校での乗り入れ授業や小学校教員による中学校でのＴ２授業、合同授業、合同行事などを積極的に進め、小・中学校間の円滑な接続を目指す。新たに真狩高校の特性を生かした中学校との連携事業を模索していく。

▼学校の働き方改革

　部活動指導員の配置や国が進める部活動の地域移行によるスポーツ・文化のまちづくりの推進に向けた取組を検討していく。

◆社会教育

▼芸術文化の振興

　羊蹄ふるさと館の整備に向け、保存されている文化財の整理や展示の工夫等を施し、児童生徒の学びの場としての活用を促進していく。伝統芸能浦安の舞について、ふるさと教育を進める中で小・中学校の児童生徒への周知と関心度を深め、後継者の層を厚くしていく。

(市町村 2022-05-19付)