檜山教頭会　理事幹事研修会　いじめ解消に全力を　檜山局の坂井指導監講話

（関係団体 2022-05-31付）

各町から理事および役員１３人が出席

　【函館発】檜山教頭会（越前秀一会長）は２７日、江差町役場で第１回理事幹事研修会を開いた。役員および理事１３人が参加。檜山教育局の坂井顕也義務教育指導監が「今日的な教育課題について」と題して講話し、いじめの認知を巡る現状や定義を解説。いじめや不登校の未然防止に向け「積極的に認知を進め、解消に全力を注いで」と呼びかけた。

　冒頭、越前会長があいさつ。「体育祭や運動会、コロナ対応でエネルギーを注いでいる各町の教頭会の皆さんに、元気と刺激を広げていただけるよう、努めていく」と述べた。

　来賓で出席した檜山校長会の谷口光伸副会長が祝辞を述べ、経験年数の浅い教頭の育成について「校長会としても研修等で工夫に努めていく一方、教頭会幹部の皆さんにも各町における教頭の相談に乗ったり、助け合ったりしてほしい。同じ教頭職だからこそ、効果的な面もあるのではないか」と求めた。

　坂井義務教育指導監の講話に移り、道教委学力向上推進課の新設や学校経営指導訪問、管内における新型コロナウイルスなどについて説明。

　義務教育と学校教育の学力等の現状と課題については、道内の全国学力・学習状況調査から、いずれの校種においても学校外での学習習慣に課題が見られていることを解説した。

　今後の学校経営指導訪問の予定については、６月初旬まではズームで実施することを周知。教育活動の有効活用や働き方改革に向け、懇談で活用する資料の簡素化を求めた。

　管内における新型コロナウイルス感染症の状況については、檜山北部地域等で感染拡大の傾向があることに言及。部活動および少年団活動において、休憩時や昼食時の会話が感染源につながっている傾向にあることを指摘し、子どもたちの感染防止意識を再度啓発するよう促した。

　いじめの認知についてはいじめ防止対策推進法をもとに、定義を再確認。「認知が目的ではなく、解消が目的。積極的な認知を進め、解消に全力を注いでほしい」と呼びかけた。

　いじめ撲滅に向け、坂井指導監と参加者が意見交換。「オンラインゲームやＳＮＳなど、表面的に表れにくい、いじめの指導について、意見交換の機会を設けた。同会の研修会で学ぶ必要もあるかもしれない」といった意見が挙がった。

　研修会では、越前会長が会務報告および５月に札幌で実施した道公立学校教頭会総会について報告。協議では６月の学校経営研修会要綱案について、７月開催の全公教岩手大会および９月開催の道公教小樽大会で発表する提言内容について審議した。

(関係団体 2022-05-31付)