北理研　オンラインで春の学習会　学習環境選択できる場を　個別最適な学び実現へ意見　

（関係団体 2022-05-27付）

　道小学校理科研究会（北理研、紺野高裕会長）は５月上旬、オンラインで４年度春の学習会を開いた。札幌支部やオホーツク支部から６４人が参加。本年度の研究の方向性や重点などを確認した上で、ＩＣＴ活用の在り方や個別最適な学びに向けて意見を交わした。

　開会に当たり、紺野会長があいさつ。予断を許さない新型コロナウイルス感染症の感染状況に触れ「いかなる状況になっても困難に屈せず臨機応変に、研究の歩みを止めることなく会員の力を集結して力強く歩んでいきたい」と強調した。

　１人１台端末について「子ども自らが学び合いに生かす文具としての活用や個々の学びを深めるための活用法について探っていってほしい」と求めた。

　全体研修に移り、札幌支部研究部の鐙孝裕研究部長が研究提案した。

　鐙研究部長は、研究する上で意識してほしい点として「新たなトライ」「謙虚さ」「学校で核となる存在に」の３点を提示。その上で、研究に関わって共通認識を持つべき点や本年度の研究の方向性などを共有した。

　また、本年度の研究の重点として①課題と問題の関連を明確にした単元構成②自然事象を見つめ直すきっかけを生む対話③問題解決のより一層の充実を図る個別最適な学び―の３点を掲げていることを伝え、①と②は授業部会を中心に、③は研究発表部会を中心に研究を進めていくいくことを確認した。

　このあとの討議では「個別最適な学びに向けて、子どもが目的に応じて学習環境を選択できる場を取り入れたい。目的に合ったグループ選択や家庭での学びを学校での学びに生かすような展開を考えていきたい」「個別最適な学びと協働的な学びを経時的に取り入れることについて、どの子も主体的に問題を追究できるようにするためには他者が必要になることもあるので、どのように組み合わせたら良いか考えていきたい」などの意見が挙がった。

(関係団体 2022-05-27付)