札幌市教委フードリサイクル会議　１１月に堆肥活用校交流　指導資料変更などの意見も

（札幌市 2022-05-31付）

本年度の事業計画案を審議した

　札幌市教委は２７日、ＳＴＶ北２条ビルで、４年度第１回さっぽろ学校給食フードリサイクル連絡会議を開いた。前年度の事業報告のほか、本年度の事業計画を審議。１１月にフードリサイクル堆肥活用校交流会を開催するほか、給食用に提供するレタスやタマネギの提供時期などを承認した。このほか、指導資料の変更などについても意見を交わした。

　フードリサイクル事業は、市教委が平成１８年度から実施しているもの。学校給食の調理くずや残食などの生ごみを堆肥化し、農家や学校に提供。子どもたちによる作物の栽培や収穫のほか、収穫した作物を学校給食に活用することで、食育・環境教育の充実を図ることを目的としている。

　会議には教職員や農業関係者ら、合わせて１７人が出席した。

　開会に当たり、市教委の池田秀利学校施設担当部長があいさつ。「活動を支えてくれている農家の高齢化など課題もあるが、会議を通してより良いものにしていきたい」と呼びかけた。

　つぎに、前年度の事業について報告。野菜の提供では、レタス、カボチャ、トウモロコシ、タマネギの合計で、６４５校が給食での調理に使用。１１月に予定していたフードリサイクル堆肥活用校交流会は、動画視聴での実施となった。

　本年度の事業計画案では、６月下旬から１０月上旬にかけて、レタスを提供。タマネギは１２月に全校分を提供するとした。一方、昨年に提供していたトウモロコシは、栽培農家の都合によって本年度の提供は中止とした。

　フードリサイクル堆肥活用推進校は、前年度から２校増加し、小学校１５７校、中学校５０校、特別支援学校１校、合計２０８校となった。主な事業では、１１月にフードリサイクル堆肥活用校交流会を開催することを盛り込んだ。

　このほか、学校に講師を派遣し農業に関する講話などを行う農体験リーダー派遣については、４月末現在で、３４校での実施を計画。２６人の講師を、計１８２回派遣する見通しとなっている。

　協議では「指導資料の内容や写真が２９年度から更新されてないので、更新しては」などの意見が挙がり、情報の更新や１人１台端末の使用を見据えた動画教材の作成などを進めていくことを確認した。

(札幌市 2022-05-31付)