札幌市内小８校で校庭防塵剤散布　楽しい運動会になれば　道科学大　手稲鉄北小など

（札幌市 2022-05-31付）

グラウンドに防塵材を撒く学生ら

　北海道科学大学（川上敬学長）都市環境学科の学生らが、札幌市内小学校の運動会が始まるのを前に、グラウンドに防塵剤を散布するボランティア活動を行った。２６日は、市立手稲鉄北小学校（唐澤俊樹校長）で作業。学生らは「地域のために」と汗を流した。

　グラウンド整備のボランティア活動は、平成２８年に同大の木内伸洋助教らが発案した。その後、学生が主体となって「グラウンドまもり隊」として実施。同大のある手稲区内の小学校で、運動会前に砂や埃の飛散を防ぐ防塵剤の散布作業を行っている。

　新型コロナウイルス感染拡大の影響で一昨年、昨年と中止になっていたため、今回は３年ぶり。参加経験のある４年生１０人をリーダーに、１～３年生計１５０人が参加した。今月６日の手稲山口小学校を皮切りに、小学校８校で実施した。

　２６日は、学生２０人が手稲鉄北小での作業に参加。４年の井口朗真さんが満遍なくまくよう手本を見せると、学生らは手際よく、約７０００平方㍍のグラウンドに、１袋２５㌔㌘の防塵剤９０袋分を散布した。

　井口さんは「地域のために働くやりがいを感じた。後輩たちにも受け継いで、毎年続けてほしい」と話した。

　同小の及川仁教頭は「子どもたちのためにも、教員の負担軽減にもつながって、非常にありがたい」と感謝した。

(札幌市 2022-05-31付)