札幌幌北小　英語授業で学生受入　地域人材育成に協力　藤女子大　年２０回授業補助

（札幌市 2022-06-01付）

３年生が英語の数と数え方を学んだ

　札幌市立幌北小学校（佐藤圭一校長）は、藤女子大学（ハンス・ユーゲン・マルクス学長）の学生を受け入れた、外国語活動の授業を行っている。小学校英語を指導できる地域人材の育成を目指す実習の一環で、学生らが年間２０回ほど、授業の補助に入る。５月２５日は３年生の児童が、英語の数と数え方を学んだ。

　同小３・４年生の外国語活動で授業を行っているのは、藤女子大英文科４年の菅原弓季子さんと大沼レイさん、３年の湊優那さん。３人は、小学校における英語指導者を認定する民間資格「Ｊ―ＳＨＩＮＥ」の取得を目指している。資格取得には実習が必須で、指導経験を積むと地域人材として学級担任をサポートする形で小学校英語教育を支えることができる。同小では数年前から藤女子大生の実習を受け入れている。

　当日は、湊さんがＪ―ＳＨＩＮＥの認定育成トレーナーで同大非常勤講師の柴野しおり講師と共に授業を行った。３年２組３０人が英語の数と数え方を学んだ。音楽に合わせて歌いながら、１から２０の数を数えるとともに、中国やインドなど他の外国語の数の数え方にも触れた。湊さんが「筆箱に鉛筆は何本入っているでしょう」「教室に机はいくつありますか」と英語で尋ねると、児童らは積極的に手を挙げて答えた。

　日野澤佳史教頭は「外部講師に来てもらうことは、児童にとっても良い刺激や経験になる」と話している。

　学生らは今後も週１回ペースで同小を訪れ、年間で計２０回ほど授業に入る。

(札幌市 2022-06-01付)