道教委　指導主事等研修会　ＩＣＴ活用指導力向上へ研鑚　奈良教育大院・小﨑准教授講義

（道議会 2022-06-20付）

　道教委は９日、第１回指導主事等研修会をオンラインで開催した。文部科学省ＩＣＴ活用教育アドバイザーを務める奈良教育大学教職大学院の小﨑誠二准教授が「学校教育の質の向上につながるＩＣＴ活用の可能性」と題して講義。教員のＩＣＴ活用指導力の向上に向けたポイントを解説したほか、指導主事の役割や行政による支援の重要性を伝えた。

　研修会は、各学校における学習指導要領の着実な実施や教育諸課題への対応に向け、外部講師等による講義等を通して指導主事としての資質・能力の向上を図ることを目的として実施。

　市町村教委の指導主事を含む１２３人が参加した。

　奈良教育大学教職大学院の小﨑准教授はこれまで、奈良県教委の指導主事として県域の校務支援システムの導入やＧＩＧＡスクール構想などの教育の情報化を推進している。

　講義では、奈良県における教員研修の実施状況など県教委の取組を紹介しながら、教員のＩＣＴ活用指導力の向上のための指導主事の役割を示し「オンラインによる短時間の研修を数多く実施し、研修参加へのハードルを下げること」「ＩＣＴを苦手とする教員が気軽に研修を受けることができるよう工夫すること」の大切さに言及。全教職員がＩＣＴを積極的に活用するための行政の支援の重要性を強調した。

　参加者からは「教員のＩＣＴ活用指導力の向上に向けた具体的な取組について考えることができた」「ＩＣＴを苦手としていた先生方も自信を持って活用できるよう研修等の充実を図りたい」などの声が上がった。

　道教委は引き続き、指導主事の資質・能力の向上に向けた研修を継続して実施する予定としている。

(道議会 2022-06-20付)