高中研が札幌で全国大会　より良い授業づくりへ　基調講演、分科会で研鑚

（関係団体 2022-07-04付）

札幌大通高書道部が書道パフォーマンスを披露した

　第３９回高校中国語教育研究会全国大会が６月中旬の２日間、市立札幌大通高校（池田吉利校長）で開かれた。中国語教育に携わる全国の教職員５５人が参加。大会テーマ「“対話的・主体的な学び”を中国語教育でどうデザインするか」のもと、基調講演や分科会での協議を通して、より良い中国語の授業構築に向けて研鑚を積んだ。

　高校中国語教育研究会（高中研、水口一久代表理事）が主催。新型コロナウイルス感染症の影響により、対面での開催は３年ぶり。道内での全国大会開催は、平成２６年以来３回目となった。

　大会初日には、中華人民共和国駐札幌総領事館の劉亜明総領事（謝城領事が代読）が祝辞。「中国と日本の国交正常化５０周年の年に、札幌で全国大会が開かれる意義は大きい。高校生が中国語を学ぶことを通して、両国の友好の発展に寄与する人材が育成されることを期待する」と述べた。

　オープニングイベントとして、札幌大通高書道部が書道パフォーマンスを披露。「日中友好両難分」の文字を力強く書き上げた。

　基調講演では、神田外国語大学の植村麻紀子准教授が「“主体的・対話的で深い学び”をどのように創るか」、関西大学の内田慶市名誉教授が「中国語の発音について～様々な角度から」をテーマに登壇。発音指導の在り方や授業改善に向けてアドバイスを送った。

　２日目は、５つの分科会を開催。参加者は「中国語辞書引き学習」「達成感が味わえる中国語学習」「オンライン日中国際交流プログラム」「中国語パフォーマンス課題」「生徒の種多的な学び」に関する実践報告を通して、今後の中国語教育の在り方について情報共有を図った。

　参加者は「コロナ禍でも工夫して授業を行っている先生の話を直接聞くことができた」「新学習指導要領と中国語教育を結び付ける視座を得た」などと話していた。

(関係団体 2022-07-04付)