濃厚接触者　待機期間見直しも　復帰時の陰性証明不要　文科省　医療逼迫回避へ

（コロナウイルス関連 2022-08-03付）

　文部科学省は１日付で通知「新型コロナウイルスへの感染が確認された者および濃厚接触者への対応等」を各都道府県・指定都市教委の担当課等に発出した。感染または濃厚接触者として特定された教職員・児童生徒が学校に復帰する際、学校への陰性証明の提出が不要であることをあらためて周知した。

　７月から全国各地の新規感染者数が増加に転じ、医療機関の逼迫を回避する国の方針を受けた措置。文科省の衛生管理マニュアルでもこれまで、感染者や濃厚接触者の教職員、児童生徒が出勤・登校する際、学校への陰性証明の提出は不要としていた。

　通知ではこのほか、教職員・児童生徒等が感染して自宅療養を開始する際も医療機関や保健所が発行する検査結果を証明する書類は不要とし、理解と協力を要請。

　濃厚接触者の待機期間の見直しについても周知し、最終曝露日（感染者との最終接触等）から５日間（６日目解除）とし、２日目および３日目の抗原定性検査キットによる検査で陰性を確認した場合、３日目から解除が可能となったことを示した。

　加えて、いずれの場合も一定の発症リスクがあることから、７日間の経過までは検温などの健康状態の確認や感染リスクの高い場所の利用・会食の回避など、対策の徹底を求めた。

(コロナウイルス関連 2022-08-03付)