道教委　感染拡大防止と生徒指導　夏季休業へ対策徹底を　マスク着脱等の啓発資料も

（コロナウイルス関連 2022-07-19付）

　道教委は１５日付で「夏季休業に向けた新型コロナウイルス感染症対策について」を関係者に通知した。マスク着脱の考え方を示す児童生徒・保護者向けリーフレットを作成したほか、部活動における感染拡大防止対策などを周知。長期休業明けに１８歳以下の自殺者が増加する傾向にあることから自殺予防の積極的な実施を求める通知も発出し、児童生徒の命と心を守る取組に万全を期するよう求めた。

　７月から新規感染者数は増加に転じ、学校行事や部活動の大会等で感染拡大が疑われる事案が複数発生している。旅行やイベントなど人の活動が活発化する時期を迎えることから、道は適切なマスク着用、手洗い、消毒などの基本的な感染防止行動を実践するよう求めている。

　リーフレット「夏を健康に過ごそう！」では「暑い・息苦しいと感じたら最優先でマスクを外す」「夏の体育、部活動、登下校時はマスクを外す」など、マスク着脱の基本的な考えを整理。人目を気にせず自分の判断でマスクを着脱できる環境づくりも呼びかけている。

　通知では、学校行事後の友人との飲食場面で感染が拡大した事例が散見されることから黙食や近距離での会話時のマスク着用の指導を要請。部活動で感染者が確認された場合、感染の可能性のある人をリストアップするなど状況を確認して活動を一定期間休止するよう求めた。　８日には夏季休業に向け児童生徒の自殺予防、児童虐待の防止、相談窓口の周知を呼びかける通知を発出。ＳＯＳの出し方に関する教育や、家庭、地域、関係機関等との連携による自殺予防に向けた取組の積極的な実施を求めた。

　児童虐待の防止では、文部科学省の『学校・教育委員会等向け虐待対応の手引き』等を活用し、適切な対応を要請。児童生徒の悩みや相談を広く受け止めるため、子ども相談支援センターなどの各種相談窓口を必ず周知するよう求めている。

(コロナウイルス関連 2022-07-19付)