準グランプリを受賞　全国ビジネスアイデア甲子園で　札幌啓北商２年柿﨑さん

（札幌市 2023-01-13付）

柿﨑さん

　市立札幌啓北商業高校（堀野智宏校長）２年生の柿﨑七萌さんが、昨年１２月上旬に行われた第２１回全国高校ビジネスアイデア甲子園の最終審査において準グランプリを受賞した＝写真＝。柿﨑さんは、勢いよく水が出ないようにする蛇口器具「レバーストップ」を考案。普段の生活の中から、アイデアをビジネスとして考えたことや、商品としての完成度が評価された。

　全国高校ビジネスアイデア甲子園は、社会の変化に柔軟に対応し、自立した人材の育成を目的とした「起業教育」の実践の場として、全国の高校生から新しい商品やサービスに関するアイデアを募集するコンテスト。参加した高校生が将来のビジネス社会に対して、自ら考え、行動していくきっかけにすることをねらっている。大阪商業大学などが主催。

　柿﨑さんは、商業科目「マーケティング」の授業で、顧客満足度を高める商品アイデアを考える学習を通して考案したアイデアを応募。家に遊びにくる７歳のいとこのために、蛇口のレバーを調節し、勢いよく水が出ないようにする器具「レバーストップ」を考案した。

　また、レバーストップを使うことで節水できることから、ＳＤＧｓの目標の「安全な水とトイレを世界中に」「海の豊かさを守ろう」への貢献、既存製品との比較、市場性や将来性まで考察した。

　１２月１０日の最終審査当日は、事前に提出した５分間のプレゼンテーション動画をもとに審査。応募総数１３０校６６１９作品の中から柿﨑さんの作品が、見事準グランプリを受賞した。

　審査員は「普段の生活の気付きの中から、アイデアをビジネスとして考えたことや、商品としての完成度が高かった」と講評。

　柿﨑さんは「まだ実感が湧かず戸惑いもあるが、準グランプリを受賞できたことは、とてもうれしい」と笑顔で話した。

(札幌市 2023-01-13付)