Ｇ７環境大臣会合実行委総会　こども環境宣言発表へ　道民･市民機運醸成に向け

（札幌市 2023-01-12付）

Ｇ７環境大臣会合実行委総会

　４月の「Ｇ７札幌気候・エネルギー・環境大臣会合」開催に向けた実行委員会（会長・秋元克広札幌市長）の総会が昨年１２月中旬、札幌グランドホテルで開かれた＝写真＝。事業計画案では、小学生による「こども環境宣言」の発表など、道民・市民の機運醸成を図る取組が示された。

　Ｇ７広島サミットの関係閣僚会合のうち、気候・エネルギー・環境大臣会合が４月１５、１６日の２日間、札幌市で開催されることが決まった。

　その成功に向けて、経済・観光団体、行政関係者ら２４人で構成する実行委員会が設立。総会は、委員会設立後、初の会合となった。

　開会に当たり秋元会長は、会合の開催を通して「環境に対する道民、市民、企業の意識向上、道内の環境産業の取組を加速させ、持続可能な社会をつくっていくスタートラインにできれば」と期待した。

　また「北海道・札幌の環境の取組、あるいは食や文化、自然など北海道・札幌の良さを世界にアピールする絶好の機会にしていきたい」と意気込んだ。そのためにも「幅広い分野で活躍する皆さんから多くの参画をいただきながら、まずは万全な体制で取組を成功させたい」と述べ、協力を呼びかけた。

　顧問を務める鈴木直道知事は「会合を最高の形で実現できるよう、北海道全体で機運醸成、環境保全・脱炭素などの普及啓発に取り組んでいきたい」との考えを示すとともに「各国から来る人々に、北海道が世界に誇る食・文化を楽しんでもらえるように皆さんと連携しながら準備を進めていきたい」と話した。

　議事に移り、事業計画案、収支予算案について審議した。

　事業計画案の中では、機運醸成に向けた意識啓発事業の一つとして、小学生による「こども環境宣言」の発表を計画している。道内複数校の小学生がＳＤＧｓの視点から環境について学習した成果を生かし、宣言として発表する予定だ。

　また、札幌市教委などが取り組んでいる「エコライフレポート」との関連を図るなど、子どもたちの環境意識の向上や行動の変化につながるような取組を推進する考えだ。

(札幌市 2023-01-12付)