みんなのこと知りたい　札幌市立高・特校長会

（札幌市 2023-01-12付）

課題解決に向けて交流する生徒たち

　札幌市立高校・特別支援学校長会（黒宮裕久会長）は昨年１２月中旬、市内のちえりあで第２２回市立高校生徒会リーダー交流会を開いた。全体テーマは「わたし、アナタ、ｍｉｎ―ｎａのことが知りたい」。市立高校、中等教育学校８校から生徒会執行部の生徒４２人が参加し、生徒会執行部・各種委員会のＰＲ・周知、小中学生に環境に関する問題提起を行う方策など様々な課題について活発に意見を交わした。

　交流や研修を通してリーダーとしての資質向上を目指すとともに、交流内容を各校の生徒会活動に生かすことが目的。さらに、コミュニケーションスキルの向上、社会貢献意識の醸成などをねらっている。

　新型コロナウイルス感染症の影響で、２、３年度はオンライン、半日日程で実施。本年度は３年ぶりに対面形式、１日日程での開催となった。

　校長会の特別活動部長連絡協議会担当校長を務める大通高校の池田吉利校長は「自分の考えを伝え、相手の考えを聞き受け入れ、対話することによって、より深い有意義な討議になると期待している」と述べた。

　当番校を担当する開成中等教育学校生徒会長の別当屋敷和さん（４年）は「他校との交流を通して、新しいアイデアを創出したり、自校の生徒会を見つめ直したりし、より良い生徒会活動や社会づくりにつながれば」と期待した。

　続いて、各校の参加者が自校の生徒会活動をプレゼンテーション。「学校祭以外の活動はプロジェクト制で進めており、兼任することができる」「徹底した意見収集、夏の暑さ対策の強化を公約として掲げている」など、特色ある活動内容を紹介した。

　グループ研修に移り①生徒会執行部・各種委員会活動のＰＲ・周知②議論のスムーズな進め方・活性化、生徒からの意見集約③環境に関する問題提起を、高校生が主体となって小中学生に行う方策④学校祭⑤体育祭、球技大会―の５グループに分かれて課題解決に向けて話し合った。

　③のグループでは「まずは様々な環境問題について“知ってもらうこと”を主軸にしたい」「問題を認識し、実際に行動に移してもらえるように“楽しい”“面白い”と興味を持ってもらえる仕掛けが必要」「“札幌らしさ”に着目して環境問題を考えていきたい」など活発に意見を交わした。

(札幌市 2023-01-12付)