札幌市P協4年度要望 市教委の回答・下(札幌市 2023-01-11付)
【支援専門スタッフに関して】
多様な困り事や悩み事に応じた個別の対応ができるように、学びのサポーター・相談支援パートナーの増員など、事業の充実を希望する。
〈回答〉
学びのサポーター活用事業については、1校当たりの年間活用時間数を段階的に拡充するとともに、4年3月には「活用の手引」を策定し、同事業の効果的な運用について各学校に周知を図っている。
今後も、手引等を活用しながら、校内における効果的な連携などについて周知を進め、事業の一層の充実に努めていく。
相談支援パートナー事業については、小学生の不登校が増加傾向にあることを踏まえ、本年度は相談支援パートナーを小学校40校から100校に配置拡充した。
また、本年度から小学校でも年2回の活動時間数の調整を図り、有効活用につなげられるよう取り組んでいる。今後も未然防止や初期対応の取組の充実に努めていく。
【学校給食に関して】
札幌市の学校給食の仕組みや体制、食材選定などの食育指導の取組についてホームページなどで分かりやすく紹介するなど広報の充実を希望する。
〈回答〉
札幌市のホームページには学校給食について、その歴史や給食実施校数などの基本的な情報から、給食ができるまでの流れ、使用している食材の産地、食や環境へ配慮する活動として取り組んでいるさっぽろ学校給食フードリサイクルなど、様々な内容を掲載している。
今後も学校給食を知っていただくため、食指導の取組等についてホームページなどを活用して紹介し、広報を充実していく。
【学校設備に関して】
暑さ対策、熱中症対策のため学校へのエアコンの設置を希望する。
〈回答〉
学校へのエアコン設置については、学校の電気容量の問題の解消や設置に伴う多額の費用等の課題があり、直ちに設置が進められる状況にはない。
そのため教育委員会では、学校の暑さ対策として、移動式エアコンや窓用エアコン等を各学校の状況に応じて、普通教室や保健室に設置を進めているところであり、引き続き学校環境の改善に努めていく。
【教科書・教材に関して】
成長期の子どもたちの身体的負担を軽減するため、教科書・教材等の軽量化と保管場所の確保について、学校単位の状況に合わせたさらなる推進を希望する。
〈回答〉
教育委員会としては、児童生徒の学びを充実させるために、学校においても、家庭においても、学習用具等が手元にあることは大変重要と考えているが、学習用具等の持ち運びが児童生徒に過重な負担とならないよう、配慮することが必要と考えている。
クロームブックも含めた学習用具等の持ち運びについては、その必要性を十分考慮して、不必要な持ち運びが生じないよう、各学校が配慮することが必要と考えているが、併せて、発達の段階に応じて、児童生徒自身が、その必要性について自ら判断できるようにすることも大切と考えている。
「さっぽろっ子ICT活用のススメ」に示すとおり、学校と家庭が連携・協働し、児童生徒を見守り、育むことが大変重要と考えている。
【教育関連予算に関して】
教育活動が円滑に行われるためにも、引き続き幅広い各種教育関連予算の増額を希望する。
〈回答〉
ウクライナ情勢に伴う原油高騰等の影響もあり、以前にも増して厳しい財政状況にあるが、教育委員会としては、引き続き充実した教育環境の実現を目指し、必要な教育関連予算の確保に向け、今後とも関係機関に働きかけを行っていく。
その際には、貴協議会や教育現場等からの意見も可能な限りで反映させていきたいと考えているので、今後とも理解と協力をお願いする。
(連載終わり)
(札幌市 2023-01-11付)
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