札幌市P協5年度要望 市教委の回答・上(札幌市 2023-01-10付)
札幌市PTA協議会(中野吉朗会長)の5年度札幌市文教施策に関する要望書に対する札幌市教委の回答はつぎのとおり。
【学級の定員に関して】
子ども一人ひとりに合ったきめ細かな指導と、教職員の負担軽減のためにも1学級当たりの少人数化のさらなる推進を希望する。
〈回答〉
少人数学級については、子ども一人ひとりに合ったきめ細かな指導を行う上で有効であると認識しており、7年度までに小学校全学年へ順次拡大していく。
1学級当たりのさらなる少人数化については、長期的かつ安定的な財政措置の確保が必要であることから、今後も様々な機会を通じて国に要望していく。
【授業・学習に関して】
冬季体育学習の充実とともに、スキー学習を実施する場合は保護者の経済的負担の軽減のため、リサイクル事業や無償レンタルの拡充を希望する。
〈回答〉
国が定めた学習指導要領においては、スキー等の自然との関わりの深い活動について、学校や地域の実態に応じて積極的に行うことと記されており、本市においては、生涯にわたって運動を楽しみ、たくましく成長していくようスキー学習等を位置付けている。札幌の良さを生かす取組でもあるので、引き続き理解と協力をお願いする。
教育委員会では「さっぽろっこスキーリサイクル事業」を実施しており、前年度はセットスキー787セット、単品ブーツ42足、単品ストック17本、単品板27本を市内小・中・高校に通う子どもがいる家庭に提供するなど、スキー学習の振興と保護者の経済的負担軽減に努めている。
引き続き、本事業については、より多くのリサイクルスキー用具を提供できるよう、回収協力店の拡充や周知方法の工夫を行い、リサイクルスキー用具の回収数の増加に努めていく。
【教職員に関して】
教職員、担任の負担を軽減し、子ども一人ひとりに合ったきめ細かい対応や、より専門的な教育を受けられるように、教職員の増員・加配・専科教師の配置を希望する。
〈回答〉
教職員の配置については「公立義務教育諸学校の学級編制および教職員定数の標準に関する法律」等の法令を標準に配置している。
教職員の負担を軽減し、子ども一人ひとりに合ったきめ細かな指導や、専門性の高い教科指導を充実させるため、小学校専科指導などの加配定数の増員について、今後も様々な機会を通じて、国に要望していく。
【不登校・いじめに関して】
いじめや不登校の心のケアは、早期発見・早期サポートが肝要と考える。スクールカウンセラーの増員などによって、相談時間の確保や予約の取りやすさなど、今まで以上に身近で相談しやすい体制となるよう希望する。
〈回答〉
いじめや不登校などについては、未然防止・早期発見・対処の取組が重要であることから、各学校においては、担任教諭をはじめとして、養護教諭やスクールカウンセラーが相談を受ける体制を整え、不安や悩みを抱えている児童生徒への支援に努めている。しかしながら、一部の学校においては、スクールカウンセラーへの相談の予約が取りにくい状況があることを把握している。
こうした状況を踏まえ、スクールカウンセラーについて、より効率の良い予約方法や面談計画の在り方を検討するほか、教員がスクールカウンセラーから専門的な助言を得る機会を充実させるとともに、小中一貫した教育のパートナー校を考慮したスクールカウンセラーの配置を一層進めるなど、児童生徒や保護者がより相談しやすい環境づくりに引き続き取り組んでいく。
【特別支援教育に関して】
支援を必要とする子どもたちが増えており、特別支援学級の教職員の増員とともに、柔軟な相談や対応ができる支援体制の整備を希望する。
〈回答〉
教職員の配置については「公立義務教育諸学校の学級編制および教職員定数の標準に関する法律」等の法令を標準に、特別支援学級や通級による指導等において必要な教員配置をしている。
子どもの障がいの程度に応じた教員配置を行うなど、今後も、子ども一人ひとりの教育的ニーズに応じた特別支援教育の充実を図っていく。
また、児童生徒が身近な地域で適切な支援を受けることができるよう、特別支援学級の整備を進めている。引き続き、可能な限り保護者からの要望に応えられるよう努めていく。
(札幌市 2023-01-10付)
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