石狩小中校長会　春季学校経営研　未来につながる教育を　生きる力育成のカリマネ探る

（関係団体 2023-04-17付）

　石狩管内小中学校長会（佐藤直己会長）は１２日、江別市野幌公民館で５年度春季学校経営研究会を開催した＝写真＝。新たな研究主題「自ら未来を創造し切り拓く　石狩の子どもを育てる　学校教育の推進」のもと、３分科会で研究協議。児童生徒に必要な資質・能力の着実な育成、生きる力を育む学校経営の確立に向けたカリキュラム・マネジメントの在り方について研鑚を積んだ。

　学校経営における今日的な課題や実践課題を明確にし、家庭や地域との連携を深め、信頼される学校経営の推進を図るもの。会員約１００人が参加した。

　研究主題は「自ら未来を創造し切り拓く　石狩の子どもを育てる　学校教育の推進」。３ヵ年計画の初年度に当たる本年度は、第１協議題「新たな時代に必要な資質・能力を育成し、生きる力を育む学校経営の確立」に基づき①生きる力を育むカリキュラム・マネジメントの在り方②学び続ける組織と人材を育成する学校経営の在り方―の２つの課題を設定。春季研では①をテーマに、３分科会で議論する。

　冒頭、佐藤会長があいさつ。本年度から始まる新たな研究に触れ、分科会での議論の深まりに期待を示した。新型コロナウイルスについては、５月から感染症法の取り扱いが変わることに言及し「子どもたちの未来保障につながる教育の創造を目指していかなければならない」と訴えた。

　来賓あいさつでは、江別市教委の黒川淳司教育長が登壇。道いじめ防止基本方針の改定に伴う市町村の動向や、新たな教員育成指標に関する教職員の研修の在り方に対し「人材育成を進めようとする校長にとって、取組の大きな変化だ」と強調。管内や市町村校長会で議論を重ね「望ましい、効果的な研修になれば」と期待した。

　引き続き、山口歩研修部副部長が本年度研究計画を説明したあと、本年度道小渡島北斗大会、道中小樽大会で提言発表する、恵庭市立柏小学校の東祐史校長、江別市立江陽中学校の信定学校長が概要を報告した。

　このあと、３分科会に分かれて研究協議。千歳市立桜木小学校の玉腰武校長、石狩市立生振小学校の田中亮校長、千歳市立北斗中学校の畠山学校長が、グランドデザインの見直しによる学校改善、ＩＣＴを活用した個別最適な学びやポストコロナのＥＳＤ（持続可能な開発のための教育）における校長の関わり方などについての実践を発表した。

(関係団体 2023-04-17付)