道中　第９６回総会研修会　学び合い協働的な環境を　新研修制度開始で森田会長

（関係団体 2023-05-08付）

道中学校長会総会

　道中学校長会は４月２８日、ホテルライフォート札幌で第９６回総会・研修会を開いた＝写真＝。旭川市立忠和中学校の森田聖吾新会長をはじめとする本年度の役員体制や事業計画を決定。開会あいさつで森田会長は研修履歴を活用した研修制度の開始に当たって、学び合いの文化の醸成や協働的な職場環境づくりを担う校長の役割の重要性を示した。

　役員体制の承認に続き森田会長があいさつ。本年度のスローガン「新たな時代へ　“連携”し、“しなやか”に歩む　道中」を掲げ、「今、求められる中学校教育の充実をオール北海道で実現し、教育の真価を発揮していかなければならない」と決意を表明。研修履歴を活用した研修制度が始まり、校長の役割が一層重要になるとし「教師一人ひとりの良き対話者・助言者として、さらに全校的な学び合いの文化を醸成して協働的な職場環境づくりが求められる」と述べ、教師が自信と誇りを持って「令和の日本型学校教育」を担うことができる教育環境の整備に向けて教育行政との相互理解を一層深める必要性を喚起した。

　来賓あいさつでは、道教委の倉本博史教育長が登壇。①ＩＣＴの活用や授業改善に関する組織的な検証サイクルの改善②学びの機会の保障と質を高める環境の確立―の２点を求め「会員相互で切磋琢磨しながら本道の未来を担う子どもたちに必要な力を確実に育む教育の推進に努めてほしい」と期待した。

　続いて、道教委の川端香代子学校教育局長が講話。「子どもたち一人ひとりの可能性を引き出す教育の推進」など３点を重点に教育施策の方向性を示した。

　議事では５年度の運営方針や活動の重点を決定。事業計画では９月２２、２３日の第６４回研究大会小樽大会の開催へ研究活動を推進することを確認した。最後に「人間尊重の精神に徹し、“社会を生き抜く力”とともに“より良い社会を形成する力”を育む教育を推進する」などの事項を盛り込む総会宣言・決議を採択した。

　本年度の役員体制はつぎのとおり。

＝全員新任、敬称略＝

▽会長＝森田聖吾（旭川市忠和）

▽副会長＝村上俊一（小樽市菁園）、長谷川秀雄（函館市桔梗）、盛永明寿（日高町富川）、德増秀隆（北見市小泉）、笹川恒春（札幌市北栄）

▽事務局長＝三浦英悟（札幌市琴似）

▽事務局次長＝吉本将樹（札幌市稲穂）、河村克也（岩見沢市東光）

▽会計理事＝伊藤仁弥（小樽市長橋）

▽運営委員＝金森直人（千歳市千歳）、森河真（稚内市稚内）、増田正弘（八雲町野田生）、渡辺敬方（伊達市星の丘）、小玉功（釧路市幣舞）、市川恵幸（札幌市厚別南）

(関係団体 2023-05-08付)