道高校長協会　総会・前期研究協　会長に宮澤氏　札幌南　ウェルビーイングのため全力

（関係団体 2023-05-11付）

決意を表明する宮澤新会長

　道高校長協会は９日、ホテルライフォート札幌で５年度総会・前期研究協議会を開いた。新会長に札幌南高校の宮澤一校長が就任。宮澤新会長は「様々な教育課題に対し、迅速・丁寧に対応しながら、北海道教育推進のため、道内高校生のウェルビーイングのために全力を尽くす」と決意を示した。

＝宮澤新会長のあいさつ概要は後日掲載＝

　総会・前期研には全道から会員２５４人が参加。

　冒頭、５年度役員案を承認した。

　あいさつに立った宮澤新会長は「このような重責を担うことは、身に余る光栄であるとともに、身が引き締まる思いでいっぱい。様々な教育課題に対し、各校長の声を反映させつつ、迅速・丁寧に対応し、北海道教育推進のため、道内高校生のウェルビーイングのために全力を尽くす」と決意を表明した。

　また、２年前から協会運営の柱として掲げている４つのＳ（①支える②備える③攻める④育てる）に触れ、本年度も４つのＳを継承していく考えを示した。

　その上で、北海道の高校教育、協会運営を推進していく基盤として「協働」と「バランス」の２点のキーワードを提示。各学校の最高リーダーとして校長職を全うするために、校長間の協働体制を構築していくこと、預かる学校と学校を取り巻く環境等全体を俯瞰することの重要性を示した。

　来賓あいさつ、新会員紹介のあと、議事に入り、６年度活動方針、事業計画などを承認した。

　活動方針の主題には「北海道の新たな時代を拓く高等学校教育の創造～令和の日本型学校教育が目指す教育の実現」を設定。事業計画には、理事研究協議会を６月８日と６年２月２日に、文教施策懇談会を８月下旬に、後期研究協議会・全国高校長協会北海道ブロック研究協議会を５年１月１０、１１日に開催することなどを盛り込んだ。

　総会後の前期研では、札幌東商業高校の澤田信夫校長が「社会にでる“不安”を“自信”に変える商業教育～自己肯定感を持ち、向上できる生徒の育成」、鹿追高校の俵谷俊彦校長が「“鹿追創生アカデミア”までの道程、そして未来」と題して実践発表した。

　澤田校長はコミュニケーション能力を高める学習活動の現状を示し、流通経済科の文房具コンテストや情報処理科の企業と連携したコンテンツ作成などの実践を発表した。

　俵谷校長は、鹿追創生プロジェクトなど、鹿追高を持続可能な高校にするために進めてきたこれまでの取組を紹介した。

　５年度役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝宮澤一（札幌南）―新

▽副会長＝佐賀聡（札幌北）―新、藤村誠（札幌西）、藤井一志（札幌東）、吉野光（札幌北陵）

▽事務局長＝原田稔朗（石狩南）―新

▽副事務局長＝岩﨑弘之（北広島）―新、渡辺晃史（千歳北陽）―新

▽監事＝古市俊章（江別）―新、宮田佳幸（市立札幌開成中等）―新

(関係団体 2023-05-11付)