道特長　５年度総会・春季研究協　来年１月に６０周年式典　記念事業推進へ４専門部体制に

（関係団体 2023-05-12付）

道特長会総会春季研究協

　道特別支援学校長会（道特長）は９日から２日間、ホテルライフォート札幌などで５年度総会および春季研究協議会を開催した＝写真＝。創立６０周年記念事業を円滑に行うため、専門部構成を４部体制に改編。８月に夏季研究協議会を開催するとともに、来年１月には冬季研究協議会と記念式典を開催することを決めた。あいさつに立った須見千慶会長は、創立６０周年の節目を機に「今の時代、これからの時代に応じた校長会の在り方を考えたい」と述べた。

　開会式では、須見会長があいさつ。３年に及んだコロナ禍を振り返り、ウェブ会議システムを活用した各種会合の開催に一定の手応えを示しつつ「コミュニケーションの不足や会務遂行の時間確保などに課題が残った」と指摘した。その上で、本年度は「横のつながりを大切に、一層連携を深めていきたい」と述べた。

　本年度創立６０周年を迎えることに言及し「道特長の存在意義を見つめ直し、今の時代、これからの時代に応じた校長会の在り方を考えたい」と強調。特別支援教育のさらなる充実に向けて「会員一人ひとりの能力をブラッシュアップする場としていきたい」と呼びかけた。

　引き続き、函館聾学校の門眞義弘校長と市立札幌豊明高等支援学校の小山学校長が、自校における学校経営の取組を報告した。

　議事では、基本方針「特別支援学校の経営者としての資質の向上を図り、諸課題の解決に努めるとともに、関係諸機関・関係団体等と連携して特別支援教育の充実・推進を目指す」のもと、活動内容を決定。ポストコロナ期における学校運営上の諸課題等に係る情報収集および共有に努め、道教委など関係機関との連携協力体制の強化を図ることなどを盛り込んだ。

　また、本年度創立６０周年を迎えるに当たって、記念事業を円滑に行うため、専門部構成を「研究・研修」「経営課題」「施策・要望」「特命・緊急課題」の４部体制に変更することを確認した。

　活動計画をみると、８月７日にリモートまたはハイブリッド形式による夏季研究協議会、来年１月４日から２日日程で冬季研究協議会を開催することを決定。１月５日には、冬季研終了後にホテルライフォート札幌で創立６０周年記念式典、記念講演、教育懇談会を執り行うことを申し合わせた。

　総会後には、道立特別支援教育センターの今井章文所長が「これからの特別支援教育の動向」、道教委の佐古勝利教育指導監が「学校経営の充実、推進に向けて期待すること」をテーマに講話した。

　２日目は、かでる２・７に会場を移し、部会別、障がい種別校長会に分かれて研究協議した。

　５年度役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝須見千慶（高等聾）―新

▽副会長＝伊藤友紀（札幌あいの里高等支援）―新、鎌田典子（手稲養護）―新、小山学（市立札幌豊明高等支援）―新

▽事務局長＝佐々木建（札幌養護）

(関係団体 2023-05-12付)