旭工高建築科３年生　生の現場で魅力体感　建設団体の見学会参加

（学校 2023-06-12付）

　【旭川発】旭川工業高校（稲津誠校長）は２日、旭川市内で旭川建設業協会（荒井保明会長）が開いた現場見学会に参加した。市役所新庁舎と公営住宅の新築現場を訪問。生徒は建設業の魅力を体感するとともに、将来の進路選択の参考とした。

　建設業協会が毎年開催しているもの。建築科３年生が参加した。

　はじめに一行は、旭川市役所の新築現場へ。冒頭、建築主体工事Ａ工区を担当する新谷建設㈱の利波寛之さん、同Ｂ工区を担当する㈱橋本川島コーポレーションの二階堂昭仁さんが現場の概要として、１１月のオープンに向けて工事が終盤を迎えていること、現場では約３０社が作業に携わっていることなどを説明した。

　続いて、生徒は２班に分かれて内部の様子を見学。完成済みのエレベーターに乗って８階の議場へ向かい、市有林材による木梁が使われた内部の様子を興味深げに見つめた。

　階段で１階まで下り、途中の展望フロアでは大雪山を一望できる景観の良さに歓声を上げた。

　見学を終え、質疑応答。生徒からは「大変だったことは」「女性職員への配慮は」などと質問が上がり、現場担当者が「これだけの規模の現場を担当するのは初めてで、形にするのは大変だがやりがいを感じる」「着替えスペースを配した専用トイレを設け、後に１ヵ所増設した。現場事務所も清潔を心がけ、女性にとって働きやすい環境を整えている」などと答えた。

　最後に、代表生徒が「貴重な機会となった。これからの勉強に生かせるよう頑張りたい」などと謝辞を述べた。

　昼食をはさみ、旭川市第２豊岡団地新築工事の様子を見学した。

(学校 2023-06-12付)