札幌らしい特色ある学校教育推進事業　雪・環境・読書テーマに　市立高生制作動画活用も

（札幌市 2023-06-12付）

　札幌市教委は、５年度札幌らしい特色ある学校教育推進事業の実施内容をまとめた。引き続き「雪」「環境」「読書」の３つのテーマに関する取組を推進。本年度は、環境に関する取組の重点として、４月に開催された先進７ヵ国（Ｇ７）札幌気候・エネルギー・環境大臣会合を契機に札幌市立高校生が制作した環境教育動画をもとに、幼児児童生徒が環境行動について考える取組を位置付けた。

　事業は、全ての学校が札幌らしい特色ある学校教育の３つのテーマ「雪国札幌を考える“雪”」「未来の札幌を考える“環境”」「学びの基盤となる“読書”」を中心とした取組を進めるもの。各学校における特色ある教育活動を一層推進し、市の教育が目指す人間像「自立した札幌人」を育成する。

　本年度は「学年の段階や校種間の違いによる活動内容等を整理するとともに、課題探究的な学習への位置付けや地域人材の活用等のつながりを図ることで学習効果を高める」「学校や子どもからの他校種や地域、保護者へのＩＣＴ等を活用した発信の充実を図り、自己を表現できる力の育成につなげる」「“地域を生かした活動”“ＳＤＧｓ”“学校図書館の活用”“オリンピック・パラリンピック教育”などの視点を取り入れ、ふるさと札幌を心に持つ学びを推進する」の３点を視点に取組を推進する。

　研究事業「札幌らしい特色ある学校教育“つながり”等の視点を意識した取組の推進」は①オリンピック・パラリンピック教育推進事業②関係機関との連携におけるＳＤＧｓ（環境）等の視点を取り入れた取組の推進③学校図書館活用のリーフレット活用事業―の３点を実施する。

　②では、４月に開催されたＧ７札幌気候・エネルギー・環境大臣会合を契機に札幌市立高校生が制作した環境教育動画をもとに、児童生徒が環境行動について考える取組を、課題探究的な学習や自治的な活動等で行うことを重点に位置付けた。

　③では、前年度作成した「学校図書館活用リーフレット」を活用し、学習における学校図書館の利活用の一層の促進、学校図書館の機能を生かした指導の充実を図る。

　また、さっぽろっ子「らしさ」ウイークとして、１９７２（昭和４７）年札幌オリンピックの開会式が行われた２月３日前後２週間を中心とした「さっぽろっ子オリ・パラウイーク」、環境首都・札幌の宣言日６月２５日前後２週間を中心とした「さっぽろっ子環境ウイーク」、１０月下旬の読書週間の前後を中心とした「さっぽろっ子読書ウイーク」を実施する。

　このほか、さっぽろっ子スキーリサイクル事業、雪かきチョボラ・雪遊びチャレンジ、学校図書館活用促進事業、特色ある図書館活用取組発表などを推進する。

(札幌市 2023-06-12付)