札幌市教委　定山渓地区義務教育学校　木造新校舎　１０月着工　校名は公募で６年度前半決定

（札幌市 2023-06-09付）

定山渓地区義務教育学校のイメージ

　仮称・定山渓地区義務教育学校の７年度開校に向けた準備が進められている。新しい校舎は札幌市立学校唯一の木造で、ことし１０月にも着工する。校名は児童生徒や地域住民からの公募で６年度前半にも決定する見込みだ。

　市教委は校区がほぼ同じ小・中学校について、校舎改築などに合わせて小中一貫の義務教育学校へ順次移行する方針。ことし４月に市内初の義務教育学校となる福移学園が開校し、定山渓地区は２校目となる。

　市教委によると、新校舎は鉄筋コンクリート造の給食室など一部を除き木造で、約３５００平方㍍の平屋。現在の定山渓中学校の敷地に新築する。小規模のため費用が抑えられることから木造に決めた。道産木材の使用を予定している。

　普通教室と特別支援教室は計１１室あり、教室前はワークスペースを兼ねた広い廊下にする。ワークスペースの上部に高窓を設けて自然光が入るようにした。夏場は換気しやすく暑さ対策にもなる。

　体育館は現在の定山渓中の施設を一部改修して引き続き利用する。

　本年度は学校関係者やＰＴＡなどでつくる設立準備委員会を設立し、ソフト面の準備も進める。

　校名は、市で統一する「札幌市立義務教育学校〇〇学園」をもとに、児童生徒やその保護者、地域住民からの公募で決める。７月までに案を募って本年度中に整理し、６年度前半にも決定する見込み。

　９年間の教育課程の設定は「４―３―２」の３区分で検討を進める方針。児童生徒の発達段階に即したスムーズな接続で、中１ギャップの軽減を図る。

　このほか本年度は、制服や校訓、校歌の検討にも入る予定。

(札幌市 2023-06-09付)