札幌市立高・特副校長・教頭会　つぎにつながる人材を　研究協で開成中等・宮田氏

（札幌市 2023-06-12付）

札幌市立高・特副校長・教頭会研究協議会

　札幌市立高校・特別支援学校副校長・教頭会（蒲生崇之会長）は５月中旬、札幌市内のちえりあで５年度第２回研究協議会を開催した。冒頭、市立高・特校長会の宮田佳幸会長が「学校づくりは人づくり」と題して講話。急速に進む少子化を取り上げ、特色ある学校づくりの必要性など４点を強調。管理職として積極的に学校経営に参画し「つぎにつながる人材を育成することが重要」と訴えた。

　宮田会長は「学校づくりは人づくり」という演題のもと①少子化の加速②特色をどう深めるか③いかに人を育てるか④学校づくり―の４点について論じた。

　市統計書のデータから、札幌市内の中学卒業者数が大きく減少する見通しを示した上で「市立高校と特別支援学校の特色化をどのように進めるべきか」と課題を提起。各校が掲げるスクールミッションなどを確実に実現させることの必要性を指摘し「市立高校のスケールメリットを生かし、校長任せにせず、教頭自らが行動を起こさなければならない」と訴えた。

　人材育成に関しては、Ｓｏｃｉｅｔｙ５・０時代を迎え、課題探究的な学習・教科等横断的な学習を進めることの重要性を示した。教職員自らも「生徒指導力や傾聴力などの力量を高めるために、人間的な魅力を高めていく必要性がある」と訴え、教職員の経験を積み重ねることができる環境づくりを求めた。

　その上で、管理職として積極的に学校経営に参画し「前例踏襲にとらわれず、新しい価値を創造してほしい」と呼びかけ、つぎの時代につながる人材の育成を期待した。

　蒲生会長はあいさつの中で「コロナ禍を経て、新たなスタンダードになる」と前置きし「以前のような教科書選定の簡素化は困難。時間をかけてすべき」と話した。協議、研究紀要４２号の編集、各部の事業計画、教科別研究協議会、特別支援学校の本年度の状況などを報告した。

　また、市立高校プレゼンテーション大会の開催に向けた留意事項を申し合わせた。キーフレーズ「市立高校等の生徒目線からみた学びや経験の魅力」の発信や大会の目的や目線合わせの必要性を確認した。

(札幌市 2023-06-12付)