札幌市教委　真駒内地区義務教育学校　開校　９年度に延期　着工時期は６年度後半予定

（札幌市 2023-06-13付）

仮称・真駒内地区義務教育学校のイメージパース＝市教委提供＝

　札幌市教委は、真駒内桜山小学校と真駒内中学校を統合して、８年度に開校を予定していた仮称・真駒内地区義務教育学校について、開校を９年度に延期することを決めた。建設産業の週休２日制導入や資材価格の高騰などで工期を延長させる必要性が生じたため。着工時期は従来のスケジュールとおりで、６年度の後半を予定している。

　市教委は校区がほぼ同じ小・中学校について、校舎改築などに合わせて小中一貫の義務教育学校へ順次移行する方針。ことし４月には市内初の義務教育学校の福移学園が開校し、真駒内地区は３校目となる。

　市教委は真駒内地区の義務教育学校について、当初は８年度の開校を予定していたが、１年延期を決めた。建設産業における６年度以降の週休２日制導入や、資材価格の高騰、人材不足などが工期に影響を与えている。

　着工時期は６年度後半を予定している。真駒内桜山小と真駒内中の校舎は共に築５０年以上が経過して老朽化していることから、義務教育学校化に合わせて現在の真駒内桜山小の敷地で新築する。

　基本設計によると、新しい校舎は約１万６４０平方㍍の３階建て。普通教室と特別支援は計２８室で、教室前はワークスペースを兼ねた広い廊下にする。３階には屋外テラスを２ヵ所設置。児童生徒の交流の場として集会などの利用を想定している。図書館は前期・後期課程を合わせた利用人数や蔵書数を考慮し、通常の図書館より広い面積を確保した。

　体育館は真駒内桜山小の施設を引き続き活用し、第２体育館も整備する。また、近隣の道警官舎跡地を取得して第２グラウンドを整備する方針。

　市教委は８日に説明会を開き、開校の遅れと基本設計について保護者や地域住民に説明した。

(札幌市 2023-06-13付)