給食フードリサイクル連絡会議　小中特に堆肥使用作物　札幌市教委 １１月に交流会

（札幌市 2023-06-13付）

給食フードリサイクル連絡会議

札幌市教委は５月２６日、ＳＴＶ北２条ビルで５年度第１回さっぽろ学校給食フードリサイクル連絡会議を開催した。学校関係者や農協職員ら人が出席し、本年度事業計画を審議。全小・中学校、特別支援学校にリサイクル堆肥を使用した作物を提供するとともに、新規６校を含む２０３校で堆肥等を活用することを決めた。１１月に堆肥活用校交流会を開催することも確認した。

　フードリサイクル事業は、学校給食の調理くずや残食などの生ごみを回収して堆肥化し、農家がリサイクル堆肥を使用して栽培した作物を学校給食の食材として提供する。同時に学校の教材園等でリサイクル堆肥を活用した作物栽培・収穫体験活動を通して、食育・環境教育の充実を図るもの。

　本年度事業計画をみると、全小・中学校、特別支援学校を対象にフードリサイクル堆肥を活用した３種類の作物の提供を決定。レタスを７～９月に１、２回程度、タマネギを１２月に提供する。前年度中止したトウモロコシは、ＪＡいしかりの協力を得て一部の学校に提供する。

　また、リサイクル堆肥活用校は、前年度比５校減の２０３校となっている。内訳は、小学校が新規３校を含む１５３校、中学校が新規３校を含む４９校、特別支援学級が１校を予定している。

　今後は、７月にフードリサイクル堆肥活用作物の提供校への訪問・試食会、１１月に堆肥活用校交流会、来年１月下旬に第２回さっぽろ学校給食連絡会議の開催を確認した。

　委員からは「堆肥活用校の担当者が異動などで不在となり、辞退する活用校があった。担当者不足という課題を工夫して解消するべき」との意見が上がった。

(札幌市 2023-06-13付)