校長室から―未来育む札幌の学校―　つながりと挑戦　札幌市立宮の森中学校

（札幌市 2023-06-14付）

荒川芳央校長

▼わが校の強み

　開校３８年、いつも応援してくださる地域の熱量や日々の生徒と関わる教職員の意欲にあふれています。何より地域と教職員に支えられ伸びゆく可能性を信じて努力を積み重ねる生徒が本校の強みです。

▼生徒の成長に向けて

　「つながりに支えられ、挑戦に満ちた学校を目指す」を目標に、コロナ禍でも今できることに全力で取り組む生徒に感動しています。相互承認を深める生徒同士のつながりから、挑戦する勇気を発揮する。そのためには失敗してもいいことやリトライが可能なことを保障し、自信を深め、自身や仲間、教職員、学びやへの誇りを育てています。

▼授業づくりの工夫

　ユニット学習をコミュニケーション力向上や課題探究を目指した協働的な学びの場として位置付けています。

　異学年交流では作品などの「もの」の交流から、ＩＣＴ活用や時間割の工夫、発表会の企画など、生徒同士による「ひと」の交流へと発展させています。

　今後は個別最適な学びに向け、居場所や学年の制約にとらわれず、自分の目標と選択をもとに、多様な内容や進度で学ぶ姿を模索していきます。

▼教職員への思い

　「熱意」「誠意」「創意」の「三意」に満ちた姿を、目指す教師像として教育活動を進めています。誰もの様々な発想や提案によって議論が重ねられ、まずはやってみようとの積極的な姿勢が本校教職員の持ち味です。

　少ない教職員で多くの業務をこなす現状を改善し、やりがいに支えられていることに慢心せず、負担を軽減することが私の大きな課題です。

▼校長としての喜び・楽しみ

　開校時に本校で採用され、２６年を経て校長として赴任しました。当時の教え子たちは、地域の中心で活躍し、保護者として学校を支えてくれています。

　当時の拙い自分を振り返ると赤面の至りですが、今を見つめ直す良い機会と考え、この縁に深く感謝しています。

　教え子の子どもたちの活躍を共に喜び、その成長をたたえ、卒業証書を手渡せることがこの上ない幸せです。

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ユニット学習の一こま

(札幌市 2023-06-14付)