Ｎｅｗ　Ｅｄｕｃａｔｉｏｎ　Ｅｘｐｏ　端末活用の知見共有　道教委・長尾係長ら講演

（関係団体 2023-06-13付）

　教育関係者向けにセミナーや展示を行う「第２８回Ｎｅｗ　Ｅｄｕｃａｔｉｏｎ　Ｅｘｐｏ２０２３」が１日から３日間、全国各地で開催された。２日の札幌会場では道教委ＩＣＴ教育推進課の長尾祐輔係長と山寺潤主査が「ＧＩＧＡスクール構想による学びの充実に向けて～道内における１人１台端末の活用状況と今後の取組」をテーマに講演。道内における１人１台端末の活用状況や学びの充実に向けた方向性を示した。

　同イベントは教育イベントの先駆けとして平成８年に開催して以来、今回で２８周年を迎える。

　主催はＮｅｗ　Ｅｄｕｃａｔｉｏｎ　Ｅｘｐｏ実行委員会で、（株）内田洋行が事務局を務めている。

　東京をメイン会場とし、全国各地のサテライト会場で開催した。

　道内では札幌市内のユビキタス協創広場Ｕ―ｃａｌａ、旭川工業高等専門学校の２つのサテライト会場を設け、各分野で先行的に取り組む教育関係者４２人による２４本のセミナーを実施した。

　うち札幌会場では特別企画として道教委ＩＣＴ教育推進課の長尾係長と山寺主査が講演。学校全体でキーボード入力の指導に取り組む別海町や電子図書を使い朝読書に取り組む帯広市など道内の学校における事例を紹介したほか、障がいの特性に応じた学びや業務改善にも資するＩＣＴ活用の可能性を説いた。

　また、学年が上がるにつれ教科の専門性が高まることから端末の活用を生徒に委ねる視点の大切さを指摘。ＩＣＴ活用の成功事例や失敗事例をクラウド上で共有するなど学校全体で組織的な取組を促す必要性を提起した。

　このほか、端末活用のモデル校を指定して成果の普及を図る文部科学省のリーディングＤＸスクール事業や、ＩＣＴの活用事例や校内研修の資料などを掲載している道教委のＩＣＴ活用ポータルサイトについて紹介した。

　グループディスカッションでは「ＩＣＴを活用して実現したい学び」「地域・学校におけるＩＣＴ活用」などをテーマに情報を交流。各学校の取組や課題について活発に意見を交わした。

(関係団体 2023-06-13付)