道高校長協会　第２回理事研究協　いじめ防止へ力注ぐことが肝要　文教要望や教頭応援ＰＪ等協議

（関係団体 2023-06-12付）

道高校長協会・第２回理事研究協議会

　道高校長協会（宮澤一会長）は８日、札幌市内の道自治労会館で第２回理事研究協議会を開いた。理事、本部役員、事務局員を合わせて約５０人が参加。今後の各種会議の日程等を確認したほか、６年度文教施策要望に関する要望書の作成に向けた協議や全国高校長協会の諸会議、「未来の教頭」応援プロジェクト会議報告などを行った。宮澤会長はあいさつでいじめ防止対策について「引き続き各学校において力を注ぐことが肝要」との認識を示した。

　宮澤会長のあいさつ概要はつぎのとおり。

▼昨今の課題について

▽新たな制度等について

　５年３月に「北海道における教員育成指標」が改訂されるととともに、北海道教職員研修計画が策定され、新たな研修制度が始まった。前年度から、教職員の負担にならないような制度策定をお願いしていたが、課題等に気付きがあったら知らせるようお願いする。

　「北海道いじめ防止基本方針」が５年３月に改定され、教育現場での不易の部分である「いじめ防止対策」については、引き続き各学校において力を注ぐことが肝要であると考える。

▼５年度道高校教頭・副校長会総会・研究協議会について

▽５年度公立高校新任教頭研修会

　５月２３日午後から、対面による研修会が行われた。当初の予定は、オンラインとオンデマンド研修のみだったが、対面による研究協議の必要性を道教委に意見具申し実現した。来年度は、新任校長研修会においても、対面で研究協議ができるよう本日の代表校長研において要望した。

▽総会・研究協議会

　５月２４日、２５日と１日半日程で行われた。

　初日は、開会式・総会の終了後、全体会で、小林為五郎主幹から「これまで、そして、これから」と題して講演があり、私からも自分の経験や考えを通して副校長・教頭への応援メッセージを送らせていただいた。

　また、江差高校の藤本純一教頭から「地域資源を活用した学校運営について～地域づくり×学校づくり」と題して提言があった。

　２日目は、３つの分科会があり、校長協会からは石狩支部を代表して、助言者として千歳高校の金山泰幸校長、札幌丘珠高校の能登啓児校長、大麻高校の太田吉祐校長が参加した。

　また、校長協会同様、４年ぶりに教育懇談会が開催され盛会のうちに終了した。

▼全高長ブロック代表校長研、第１回常務理事会、第１５１回理事会、第７５回総会・研究協議会について

▽５年度から、事務局長として上村肇氏から宮本久也氏が就任した

▽情報科教員については、各県において質・量共に不安定な状況の様子。また、７年度大学入学共通テストの「情報」について、全高長としても前年度から文部科学省等に依頼しているが、東京大学をはじめ点数化の有無等について公表していない大学が多く、各高校では対応に困っている

▽部活動地域移行に関してはどの県も進んでいないようだが、大阪では、教職員の負担軽減の観点で本年度から自転車で１５分以内の高校でペアリングをする「大阪モデル」が始まったとのことだった。

(関係団体 2023-06-12付)