道租推協　５年度定期総会　会長に森田氏　道中会長　租税教育用資料作成など

（関係団体 2023-06-08付）

森田新会長

　道租税教育推進協議会（道租推協）は２日、札幌国税局で５年度定期総会を開催した。租税教育用資料の作成などを盛り込んだ５年度事業計画などを決定した。役員改選では、道中学校長会会長の森田聖吾氏を新会長に選出した。

　開会あいさつに立った野﨑均前会長は、租税教育推進関係省庁等協議会（中央租推協）の総会が昨年１１月に開催されたことなど、国の動きを紹介。「当協議会としても税の関係者、教育関係者が緊密な連携・協調体制を整え、租税教育推進のための努力を積み重ねていくことが大事」と述べ、租税教育の充実に向けた有意義な総会となるよう期待した。

　議事に移り、５年度事業計画案などについて審議。

　基本方針として、中央租推協の総会における合意確認事項を踏まえ、道租推協の設立目的「児童生徒に対する租税教育の推進・充実を図る」ための各種施策を引き続き推進していくとした。

　具体的には①租税教育用資料（副教材等）の作成および配布②租税教育に関するアンケートの実施③各種作品募集の支援④教育関係者に対する情報提供等―などを盛り込んだ。

　①では、中学３年生用の５年度版副教材等を９月末までに全道の中学校および教委に配布するほか、中学３年生用と小学６年生用の６年度版副教材等の作成に取り組む。

　③では、中学生の「税についての作文」、税に関する高校生の作文などの各種コンクール等について、各学校の協力が得られるよう周知等の支援を行う。

　森田新会長は、選挙年齢の引き下げから数年が経過した中「政治に密接に関係する税の仕組みや使われ方、社会の在り方などについて義務教育段階からしっかりと学習して自分の考えを育んでいくことが今まで以上に大切」と強調した上で、本年度の事業計画を確実に推進できるよう構成員や運営委員らに対し支援・協力を呼びかけた。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝森田聖吾（道中学校長会長）―新

▽副会長＝山本純史（道教委学校教育監）―新

▽幹事＝藤原俊之（道総務部長）、小森敦（札幌国税局総務部長）―新

▽事務局長＝関口邦寛（札幌国税局国税広報広聴室長）―新

(関係団体 2023-06-08付)