渡島公立学校教頭会　第１回研修会　支援型リーダーシップを　八雲熊石小・渋谷校長が講演

（関係団体 2023-06-15付）

渡島公立学校教頭会研修会

　【函館発】渡島公立学校教頭会（太田浩司会長）は９日、第１回研修会をハイブリッド形式で実施した。八雲町立熊石小学校の渋谷智実校長が「管理職としての資質・能力向上」をテーマに講演し、教職員の主体的な活動を応援する「支援型リーダーシップ」の重要性を強調。本年度昇任教頭を対象とした協議では、教頭会役員がアドバイザーとして相談に応じたり、知見を共有したりして、教頭会の密接な連携を構築。管理職に求められる資質・能力の向上を図った。

　研修は、本年度の昇任教頭１７人と教頭会役員７人が北斗市立大野小学校に参集。２年以上経験のある教頭はオンラインで参加した。

　講演では、熊石小の渋谷校長が登壇し、自身の教頭時代の経験を振り返るとともに、必要な心構えを解説。１０年間の教頭経験から、校長への迅速な報告・連絡・相談や地域連携の重要性について話した。

　校長の立場から見える管理職の理想像として「先生方が主体的に考え、教育実践できるように支援型リーダーシップが求められている」と述べ、「学校は児童生徒の意欲を高めるところ。教頭は学校運営の要として教職員の教育実践の意欲を高める必要がある」と強調した。

　また、児童生徒の安全を守り、学びを深める学校として組織的な対応の重要性をあらためて周知。「教頭会で情報共有できる横のつながりを大切にしてほしい」と呼びかけた。

　協議では、本年度の昇任教頭を対象に、グループで交流。４つのグループそれぞれに、同会役員がアドバイザーとして参加し、１年間の各種調査のスケジュールや校務のＩＣＴ化、勤務時間の割り振りなど、多岐にわたる教頭業務について、現状と課題を共有。経験のある教頭会役員が相談に応じる場面も見られた。

　次回の研修会は１０月に実施する予定。

(関係団体 2023-06-15付)