札幌市　まちづくり戦略ビジョン　デジタル教材作成へ　中学生向け　１１月下旬完成

（札幌市 2023-09-01付）

　札幌市まちづくり政策局は、４年度から１０年間の市政運営の指針「第２次まちづくり戦略ビジョン」を題材にした、中学生向けのデジタル教材を作成する。人口減少や都市機能の更新など市の課題を学び、将来のまちづくりについて考える内容で、ことし１１月下旬の完成を目指す。

　同局は、市のあらゆる計画の最上位に位置付けられる戦略ビジョンの策定作業を進めている。共生、健康、快適・先端をまちづくりのキーワードに掲げ、子育て支援の充実、バリアフリー化、再生可能エネルギーの導入拡大などに取り組む姿勢を明確化した「ビジョン編」を昨年１０月に策定。具体的な施策集「戦略編」を今秋に正式に決める。

　教材は、市のまちづくりに問題意識を持ち、将来について考えてもらうことを目的に作成する。主に中学校の社会科や総合的な学習の時間に活用してもらう予定。市の歴史や特徴、人口減少や都市機能の更新などの課題、社会情勢を学んだ上で、戦略ビジョンで設定した施策を知り、札幌の将来について自分の考えをレポートにまとめる内容を想定している。

　また、教員が授業で活用しやすいように、解説書も併せて作成する。

　委託業者と社会科教員による検討委員会で内容を協議し、１１月下旬の完成を予定している。

(札幌市 2023-09-01付)