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校長室から―未来育む札幌の学校―　縦横のつながり大切に　札幌市立西野小学校
（札幌市 2023-09-20付）

山根英機校長

▼わが校の強み

　一番少ないクラスで２３人、多いクラスでも２８人。一人ひとりに目を向けた学級学年経営には恵まれた環境と言えます。また、豊かな自然環境の中で春夏秋冬、天気の良い日は全校児童が外に出て体を動かします。もちろん職員も子どもたちと一緒になって汗を流します。これは本校の良さでもあります。

　「えがおとやさしさいっぱい」を合言葉に子どもたちの生きる力を育み、職員全員がチーム西野となり、家庭や地域と共に同じベクトルで教育活動に取り組める環境にあることが強みです。

▼児童の成長に向けて

　４年ぶりに全校で一斉に開催した運動会。５・６年生の演舞を見ていた下級生がいつしか声を出し始めました。「どっこいしょ～どっこいしょ！」「ソーランソーラン！」。その声に応えるかのようにますます動きに磨きがかかる高学年の姿が見られました。まさに全校児童の心と心がつながった瞬間でした。

　これからも今まで以上に「つながり」を意識して教育活動を進め、授業と特別活動の両輪で“生き生き”とした子どもたちの学びを積み上げていきます。

▼教職員への思い

　一人ひとりの職員が全校児童の担任という意識で子どもたちと関わり、子どもたちが「自分は多くの人に応援されているんだ、大切にされているんだ、頑張るぞ」と思える指導を大事にしています。常に職員全員が愛情あふれるきめの細かい対応を心がけ、子どもの良さを見取る目を鍛えるべく互いに切磋琢磨し教師力を高め合う職員集団、これは本校の持ち味であり、これからも歩みを止めることなく高みを目指していきます。

▼校長としての喜び・楽しみ

　休み時間に逆上がりを一生懸命に練習する女の子を見て踏み切り板がずれないように押さえる男の子。自然とそんな行動が取れる心の優しい子どもたち。私たち教職員が目指す子ども像が日々の生活の中で具現化された時にかけがえのない喜びを感じます。

　上級生が下級生に優しく接しリードする、そんな上級生を見て自分もあんな高学年になりたいと憧れを持つ。そんな縦横のつながりをこれからも大事にしていきたいです。