札幌市立校に冊子３０５冊　藻岩山きのこ観察会が寄贈

（札幌市 2023-10-16付）

　ＮＰＯ法人藻岩山きのこ観察会（中田洋子理事長）はこのほど、同会が発行した『北海道　本州　沖縄などのきのこたち』３０５冊を市立学校に寄贈した。１４３４種類のキノコの特徴を学べるもので、中田理事長は「正しい知識を身に付けて」としている。３日に市役所で秋元克広市長が感謝状を贈った。

　同会は平成１５年に設立し、藻岩山や旭山を拠点に観察会を開き、記録や標本作りなどを実施している。今回の寄贈は、子どもたちに自然保護への関心を高め、環境意識の向上につなげてほしいとの願いを込めて行った。

　本はＡ５判、５７８ページ。キノコの形態や自然界での役割のほか、ハラタケ類やキクラゲ類などの分類ごとに１４３４種類を写真付きで紹介している。発生環境や毒の有無についても確認することができる。既に小・中学校、高校に１冊ずつ配布した。

　３日に市役所で、寄贈に対する感謝状贈呈式が行われ、秋元市長が感謝状を贈った。

　中田理事長は「子どもたちにキノコが森で果たす役割や、毒があるかないかなど正しい知識を身に付けてもらえれば」と話した。

(札幌市 2023-10-16付)