３定札幌市議会決算特別委（１２日）

（札幌市 2023-10-16付）

◆大学や学生の意見踏まえ次年度検討　大学連携強化事業

　札幌市まちづくり政策局の加茂貴裕政策企画部長は１２日の市議会決算特別委員会で、本年度から開始した「大学連携強化推進事業」について、次年度以降も充実した事業となるよう、大学や学生から意見を聞きつつ検討を進めていく考えを示した。

　市は本年度、大学が民間事業者等と連携して行う地域課題解決の取組やまちづくり活動を補助する大学連携強化推進事業を開始。大学の知見や学生の活力を生かしたまちづくりを促進することを目指している。

　ふるさと納税による寄付を原資としており、８月末現在における本年度の寄付額は約２７００万円。

　現時点では順調に財源を確保できる見込みとなっているが、今後も持続可能な事業となるよう「大学や学生から意見を聞き、より一層大学の高度な知見を活用しやすくなるよう、また活動実態に照らして利用しやすくなるよう、次年度に向けて検討していく」と述べた。

　さらに、事業に関心を持つ人を増やし寄付を継続的に募るため、ホームページで好事例を公表するとともに、学生団体によるまちづくり活動に関する成果報告会を来年３月に開催するなど積極的に情報発信していく考えを示した。

　竹内孝代委員（公明党）の質問に対する答弁。

◆フッ化物洗口小学校実施へ　次期さっぽろ８０２０プラン

　札幌市保健福祉局は、策定中の次期生涯歯科口腔保健推進計画「さっぽろ８０２０推進プラン」（６～１７年度）に、小学校でのフッ化物洗口の実施についての具体的な取組を盛り込む考えを示した。

　フッ化物洗口については、世界保健機関や厚生労働省などが推奨しており、安全性が認められ、費用対効果も高いと説明。計画の基本理念の一つに「科学的根拠に基づく取組による健康格差の縮小」を掲げ、普及に向けた具体な取組を盛り込む検討を進めているとした。

　計画は議会報告やパブリックコメントを経て、来年３月に策定する予定。

　こじまゆみ委員（自由民主党）の質問に対する答弁。

(札幌市 2023-10-16付)